砂漠で過ごす30歳の誕生日! ひとりぼっちインディア06
インドから帰ってきてもうかれこれ時間が経っていますが、先日ツイッターで「更新されているところまで読みました」と声をかけてくれた方がいて、せっかくなのでインド旅行記最後まで書こうと思い続きを書いています。インドの話どんだけ引っ張るんだよ・・・と思っておられる方、わかります。私もそう思っています。ですが、もう少しお付き合いください。
これまでの話
誕生日の瞬間を砂漠で野宿しながら過ごすため、やってきた砂漠の村。
なんとか30歳の瞬間に砂漠にいるためにその日のうちに砂漠へ出ようとするが、ラクダ使いのアルジュン氏に翌朝出発するように説得され、翌朝のキャメルサファリに備える。
旅の目的↓
インド旅行1日目↓
前日(インド5日目) ↓
砂漠で過ごす30歳の誕生日! ひとりぼっちインディア06
咳が止まらない。ぼろぼろになって目覚めた30歳の幕開け。
シャワーを浴びて外に出た。
ドアをあけると部屋から出てきた私を見て少年がお誕生日おめでとうって言って握手してくれた。
ありがとう、キミがおめでとう一号やで。
そうすると会う人会う人みんなおめでとうって声をかけてくれていつの間にか私が誕生日なことを知っているみたいだった。
しばらくすると、さっきの少年が朝ごはんだよ!っていってスペイン人カップルの部屋をノックした。
アルジュンのごはんはすごく美味しい。
あまりスパイスが強くなくてインド料理がちょっとだめになってきた私にはすごくうれしかった。
ごはんを食べている間に、私のまわりをチョロチョロするサントス。
小さい声でチョコレートとつぶやくんだけど、残念ながら私はお菓子をもっていない。なぜなら昨日井戸の周りでおかし取られた配ったから!!
すまん!
しばらくするとキャメルサファリに出発する。
飲水はそれぞれがアルジュンのおっちゃんから購入する。何本くらい必要?って聞くと4本くらいじゃないかな。と言われ水1.5L4本購入。1本は自分のリュックに入れて3本はラクダとその上にかけてある座席の間にしまい込む。水がなくなったら新しいものを出してもらうスタイル。
夜砂漠に飲み物とか必要なものを届けるけど何がいる?ってっ聞かれてとりあえずビールを2本頼んだ。
砂漠でビールとか絶対うまい!私そんなにお酒飲まないけど、スペイン人がきっと飲むだろう。
そしてキャメルサファリにいざ出発!
私とホセ、ラウラの3人に対してガイドは2人ついた。
ひとりは20すぎくらいのお兄ちゃん。必要以上のことは全くしゃべらないクールガイ。
もう一人は朝1番におめでとうって声をかけてくれた少年。
あの少年、ラクダ使いだったのか!!
実は密かにラクダに乗る予習を(偶然にも)昨日していた私はどのくらい揺れるかどんなふうにすればいいか分かっている。
それでもやっぱり大きく揺れるのでラクダが立ち上がる瞬間はドキドキした。
絶対これ、今までに落ちた人何人かいると思う。
少年が2頭のラクダをひっぱり先頭を歩く。
兄ちゃんのほうが後ろを歩き私のラクダを引っ張る。
昨日のラクダみたいに走ったりはせずにひたすら歩いて進んでいく。
ひたすら・・・
ただひたすら・・・
砂漠というよりは荒野ってかんじだった。
私の乗っているラクダはバブルと言う名前でラクダ使いの兄ちゃんはラナって言うらしい。
しばらくラクダに乗って進んでいると、遠くに猛スピードでラクダが走っていくのが見えた。猛スピードで砂漠をかけぬけ立ち止まってはえている木の葉っぱを食べ、また走って行き葉っぱを食べというのを繰り返している。荷物はのせていなさそうだし、見える範囲に人影は見えない。
「ラナ、あれって野生のラクダ?」
「そうだよ。」
「うわ!!野生のラクダもいるんだね!!!」
「うん。」
必要以上のことはしゃべらないクールガイである。
飼われてるやつしかいないと思っていたんだけど、野生のラクダって結構いるもんなんだね。
茂みからポケモン飛び出してくる時、たぶんこんなかんじなんだと思った。
野生のラクダが飛び出してきた!
昼前までラクダに乗って砂漠というより荒野を進んできた我々の目の前にとうとう砂漠が現れる。
大きな木の下で止まってここで3時まで休憩だそういってラクダに積んでいた荷物を降ろしてラナたちはお昼ごはんを作り始めた。
レジャーシートをひくテンションで布団を引き始めてここに座って休んでいいよって言われた。
荷物をおろしたラクダは開放感にあふれていて地面にゴロゴロと背中をこすりつけている。
スペイン人の女の子ラウラがネコみたいでかわいいねって言った。
確かに!!ごろにゃんごろにゃん言いそうな仕草だ。
せっかく砂漠を目の前にしているので木陰で休憩よりも探検だよね!
荷物は木陰に置いてカメラとiPhoneを持ってうろうろしてみる。
砂漠の上をビーチサンダルで歩くと砂に埋もれてすごく歩きにくかった
砂に足を取られながらゆっくり丘の上に向かってみる。
途中でビーチサンダルの鼻緒がすっぽ抜けて壊れてしまった。
鼻緒を自分で無理やり直してまた歩き始めるけど、数歩歩くとまたすぐにすっぽぬけてしまう。
仕方ないので裸足になって歩いてみると、砂が焼けて熱くなっていてとても歩ける状態ではなかった。
走って熱が伝わる前に足を離す作戦も、砂に足が沈むのでうまくいかずそれでも日陰を探して走り続けるしかなく、足に大きなダメージを受けた。
これ、周りに人がいればまだ楽しそうな一コマかもしれないけど、終始ひとりでやってるからね。
砂漠の真ん中で砂が熱くてひとりで跳ね回る30歳のお誕生日”ガール”。想像してみて。地獄ですよ。
まあ、砂漠とはきっとこういうものなんだ。私が求めていた寂しさとは少し違うかもしれないけど、大きくくくればそれの1つかもしれない。
それからはみんなからちょうど見えない砂山の影で砂漠と私のセルフィー写真を撮り(←地獄)
ひとりでも楽しく過ごせました。ただし、飽きるのは早い。笑
ラナ達がご飯を作っている木陰に戻って料理をしているのを見学。
少年がいないなって思っていたら薪をひろってきたみたいだった。
砂漠はとても乾燥しているから、よく燃える木が結構そこらじゅうに落ちている。
ラナの料理がすごく美味しいんだ!インドインドしてなくて。
砂漠で過ごす時、水の確保がとても重量。来る途中に井戸で汲んだ水を使います。水はたぶん2Lくらいのポリタンク2つ分。
これで昼ごはん、夕ご飯、次の日の朝ごはんをまかなうとなると洗い物にもそんなにたくさん水を使うことができません。
ではどうするか?砂で洗います。
さすが砂漠!これがキレイか汚いか、私にはわからないんだけど特に死ぬほどお腹壊したわけでもないし郷に入っては郷に従えです。マイペンライです。
ご飯を食べたら3時までお昼寝木の陰に布団引いて寝てたんだけど長時間の滞在で日陰がどんどん移動していきその度に布団を少しずらしながら昼寝。熱くて目が冷めたら自分が完全に日向に出ていたりとか。大自然お昼寝です。
私達のまわりをヤギがウロウロしていてチャパティー盗んで逃げていったり。ほどほどにハプニングがありながら。
すごく慣れてて近くまで寄ってくるけど、こいつらホントにかわいくないな!(顔が)
3時になったらラクダ使いの少年がどこからともなくラクダを連れて帰ってきた。
休憩中の3~4時間、ラクダは放牧されて自由にその辺で草とか葉っぱとかを食べています。前足を縛られているのであまり遠くにはいけないようになってはいますが、
いなくなったりしないんだろうか・・・
再び出発、今度はすぐ近くの村によって行くらしくラクダには乗らずに歩いて移動。ラクダの手綱を持たせてもらって移動。
この時私は気がついてしまった。乗って移動するより歩いて移動したほうが楽しいってことを。キャメルサファリの根幹を揺るがす事実を頭のなかから打ち消して気が付かないふりをすることにした。
村に着くと井戸でラクダに水を飲ませて、それからそこに住んでいる人たちの家に案内してもらった。
家に入れてもらったけど、明らかになにかよこせっていうのが目に見えていて、何かくれと言う割に写真撮って良い?って聞くとそこの子供がNO!とか言ってきたり、かと言って何かを見せてもらうわけでも説明されるわけでもなくなんか嫌になって家の外に出た。怒ったとかそういうのじゃなくて、なんか切なくなってしまった。
まあ、そこの家の子供がそういうのも分かるんだよ。たぶんなんかくれって言えばなんかくれる人がいっぱいいてそれが家族にとってのお金を稼ぐ手段なのかもしれないし。一応ツアーできてるんだしなんかもうちょっとどうにかならないの?って思わなくもないんだよね。で、
そしたらラクダ使いの少年が
「どうしたの?家の中見せてもらわないの?」
「うーん、なんていうか写真はだめって言うしそれでいて何かちょうだいって言ってくるし、あげるものもないし少し嫌な気分になっちゃった」
「そうなんだ。僕の写真は撮ってもいいよ!ほら、僕の写真撮って!」
そう言ってラクダの前でポーズを決めてくれる。それでもう1枚撮ってと声をかけてくれる。
少年、良い子すぎるでしょ!!もうおばちゃんはキミのことが大好きだよ。
しばらくしたらスペイン人カップルたちも家から出てきて、そこからラクダに乗り砂漠を進む。
午後の部、私は既に砂漠の景色に飽きかけている。笑
砂漠は十分に非日常ではあるけど、どこも似たような風景なので。
村を出てしばらくすると日が傾き始め日没ギリギリで今日の野宿ポイントに到着。
複数の人のブログにラクダに乗るとお尻が痛くなるって書いてあったけど、私は特に痛みを感じたりはしなかった。人よりもお尻の肉が多いからだろうか。それともクロントムで買った自転車クッションパンツがいい仕事をしているのか(かなり作りがちゃっちいけど)。
ラクダから降りるとおじいさんが小屋から出てきてラナたちと一緒にごはんを作り始めた。
ラクダは荷物をおろしてもらってまたネコみたいに砂に背中をこすりつけゴロゴロしている。相当疲れたんでしょう。背中の私が重たかったから。
とりあえず目の前で沈もうとしている夕日の写真をとるため丘に登ってカメラを構える。なんか、もたもたしている間に夕日が沈んでしまった。
ここが私が夕日を眺めていた基地
日が暮れたところで本日の晩御飯。
村からアルジュンのおじさんが救援物資のビールを持ってきてくれた。スペイン人カップルにビール買ったよ!飲もうぜと声をかけると「今禁酒してるんだ」と衝撃の言葉をもらいていねいに断られてしまった。
仕方ないので一緒にご飯食べてるラクダ使いのおじさんにビール飲む?って聞くと、「もちろんだよ!ありがとう!」と返事をもらいおじさんと2人でビールを飲む。よかった。おじさんにまで断られたらめちゃ切なかったよ。助かった。
ご飯を食べを割るとラナが布団をひいてくれた。それがさ、寝袋とかじゃなくてホントに布団をそのまま砂の上にひいて毛布が1枚渡されて、なんというかギャグみたいな寝床なんだよ。写真は翌朝撮ったやつ。
で、地面に直接布団をひいただけだから地面をはうフンコロガシがたまに布団に上がってきたりとか!!!最高でしょ!!毎日は嫌だけど。
たぶん村が近いんだと思うけど、一応電波も入るみたいでラインとかチェック。
「おい、携帯使うのは最小限にしておけよ。蚊が寄ってくるから。」
ラクダ使いのおじさんに軽く注意される。なるほど、そんな砂漠の掟があったとは!
もうあとは寝るだけになったのでみんなから少し離れた丘の上で三脚を立てて星空の写真を撮った。
これ!ホントはもっとたくさん星が見えるんだけど、私のカメラ技量ではこれが限界。
みんな、ぜひ自分の目で見に行ってみてください。
何枚か写真を撮って就寝。
5日目終了
・・・おまけ
夜はそこそこ冷えるけど布団をかけていたら全然問題なし。
ただ、私はこの旅の始まり当初から喘息気味な咳が出ていて、寝転がっていると咳が止まらず、一度目が冷めてしまった。咳が止まらない。そして眠れない。
まわりはほとんど音がなくて。シーンとして静かで、少し距離をとって布団をひいているとは言えみんなに申し訳なかったです。みんな起きてる素振りは見せないけど、絶対気にはなってると思う。
咳を止めて眠る努力はしたんだけどもうどうにもならない。
仕方ないので、リュックから一眼レフを出してまた星空の撮影をすることにした。
たぶん向こうの明るいところが村なのかな。
咳を我慢しつつ星空の撮影を続けます。
そうこうしている間に地平線の向こうからゆっくりとライトの光が近づいてきます。
車のライトみたいに地面と平行にすすんでくるのではなくて、たぶん誰かが手に持って歩いているようで、ライトが大きく揺れながらこちらに近づいてきます。
時刻は12時過ぎ、こんな真夜中にこんな砂漠の真ん中を徒歩で移動してくる人っていると思います?
普通いないですよね?なに?盗賊?
私以外にはだれもナゾの訪問者には気づいていない。
横では私に背を向けて寝ているラナ。
少し距離をあけてスペイン人カップル。
これはラナに知らせるべきなのか。
でも、そもそもここじゃなくて何処かに向かう関係のない通行人Aかも知れないし。
何処かに?それってどこ!?こんな時間に!?
とか考えていたけど結局ナゾの訪問者はこっちに向かって歩いて、
そして私に声をかけてきた。↓これその人影
「大丈夫?咳きこんでるみたいだけど。」
英語のしゃべれるインド人のおじさんだった。
「!?・・・あ、大丈夫です。」
「熱とかあるのかな」
「いや、この咳は熱があるとかじゃなくて、ここに来る前からこんなかんじなので大丈夫だとおもいます」
「そうか、ならよかった。キミが咳しているのが聞こえたから心配して来てみたんだよ」
「そうなんですか。ありがとうご・・・・ゲホゲホ」
「おお、大丈夫かな。夜は冷えるから時々体調を崩す人もいて。・・・心配だね。」
枕元にすわって心配そうにこちらを見ているおじさんと、心配ないよ!大丈夫だよ!ってつたえたいけんだけど私の意志に反して咳は止まらず、おじさんはおじさんで心配ではあるけど薬を持っているわけでもなくただただ心配そうに見ていた。
ありがとう。でも若干気まずい。5分くらいすると若干マシにはなってきて、おじさんも引き上げるタイミングはココだと思ったらしくて、
「大丈夫かな?もういくね。」
といって帰っていきました。
地平線の向こう(とはいっても砂の盛り上がったところのむこうがわなのでたぶん5、600Mくらいだと思う)まで響く私の咳、どんだけ迷惑なんだ。
仰向けに寝っ転がっていると視界全てが星空で眠るのもったいないなって思いながら眠りにつきました。
私のやりたかった「30歳の誕生日に砂漠で星を見ながら野宿する」は、1日遅れではあるけどきちんと達成されたのでした。
本当に5日目終了。
シュレーディンガーのボーナス
こんにちは。今日も貧困、ムービンです。
いつか富豪になることを夢見て今日も仕事に邁進しております☆
そんなこんなでやってきました。3月末!!
うちの会社3月は年に2度のボーナスのうちの1回!!
いや~楽しみだな~どこか旅行にいこうかな~それとも新しくケータイ買い換えようかな~カメラもいいな~欲しいものいっぱいあるな~と思っていた矢先にですよ!!
流れてくる不穏なうわさ。
「まだボーナス発表されないってことは、またボーナス出ないってことじゃない?」
また!?そう、また!!
前回のボーナスカットされてからの今回ですよ!?1年ぶりのボーナスですよ!?
ねぇ!!
また出ないの!!
正直前回のボーナスから今日にかけて人材の流出が止まらない弊社。
もうだめだヨ。
いよいよやばいヨ。
出してくれなかったらもう、これ以上人がやめたらもう、仕事回らないヨ!!
ただでさえタイってみんな軽く転職するのにねえ!!
はいはい、業績〜
とはいえ、まだ出るか出ないかの発表はされていないわけですよ。
発表があるまではボーナスは出ている状態と出ていない状態が1:1でつまり半分出るっていうこと!
シュレーディンガーのボーナスですよ!!
半分っていくらだ!?
ボーナスが出る状態ってそもそも何ヶ月支給される状態なんだ!!
ねぇ!!!オー人事!!
まああれだよね。シュレーディンガーのボーナスのいいところを無理やりあげるとすれば、確率50%で死の危険にさらされる不幸な猫がいなくていいってところだよね!世界は平和で猫はかわいい!!!
いるのはボーナスが出ないかもしれなくて不幸な私だけだ。
箱の中にボーナスがあったかどうかは今度Twitterにでも上げますね(´;ω;`)
砂漠のクーリー村とお誕生日前夜祭! ひとりぼっちインディア05
これまでの話
ジョードプルから6時間休憩なしのバスに乗り、念願のジャイサルメールに到着するも体調不良で全くテンション上がらない。
旅の目的↓
インド旅行1日目↓
朝目が覚めると6時過ぎでぼんやりと街が明るくなっていた。
見てるだけでワクワクするジャイサルメールのお店。
小物もかわいい。
敵の侵入を遅らせるために角度をつけた城の入り口。そのおかげで何百年経っても城への潜入が困難。笑
城内はこんなかんじ。歩くだけで楽しい!
これはアルジュンさんちのご家族が住んでる家。かわいい!
ばんごはんの準備中。
村を闊歩する牛たち。
村一番の三叉路。
仲のいい動物たち。
インドのバスは結構過酷!? ひとりぼっちインディア04
これまでの話
30歳になる瞬間を砂漠で満点の星空を見ながら過ごすためにデリーからジャイサルメールという砂漠の町を目指して移動中。ワンピースのアラバスタ王国のモデルになったジョードプルに滞在中。そろそろジャイサルメールに移動しようかというところ。
旅の目的↓
前回の話↓
1日目↓
そこそこ長めに旅行をしていると毎日フルで動き回っているわけではない。
バスの休憩でトイレに行って戻ったらバスに施錠がしてあり、財布持って出るのを忘れたことにそのタイミングで気がついて残り30分ほどをバスの前に座って運転手来るの待った。何も食べれず。そうしたら、隣に座ってるヤンキー風のお兄ちゃんがトウモロコシを私の分も一本買ってくれてたみたいで惚れた
— 浦島ムービン (@muuubin) 2017年4月19日
ヤンキー風兄ちゃんは英語が喋れないから、「ふん」ってビニールに入ったトウモロコシを私に差し出し、トトロに出てくるカンタかよっ!て思った。雨の日に子犬拾っちゃう系ヤンキーの優しさギャップ萌え!!
— 浦島ムービン (@muuubin) 2017年4月19日
ワンピースのアラバスタ王国!?青の街ジョードプル ひとりぼっちインディア03
特筆すべきはやっぱり街の青さ。
インドで第一にゃんこ発見。インドは犬はいっぱいいるんだけど、ネコはほとんど見ないから、ネコ好きの私はネコに飢えている。
それに比べて犬の数はめちゃめちゃ多い。
あと、やぎもいっぱいいる。ゴミあさってた。
写真撮ってたら俺も俺も!って知らないおじさん増えた。
こういう番号の標識があってその番号を押して説明を聞きます。
↑これがその門。
王様の乗り物。ライオンのデザインが好まれていたらしい。たぶん強さの象徴だからとかなんだと思うけど、愛嬌のあるカワイイ顔だった。
これはワンピースに出てくるらしい!私には何かわからない!
青いそいやさん。
お供え用の花屋さん。眺めてたら花くれた。
ジョードプルへ列車で移動 ひとりぼっちインディア02
これまでの話
どうにかデリーの安宿が集まるメインバザールと呼ばれる地域にたどり着きディワリを楽しんでいたのだが、隣の部屋のインド人が私の部屋に入ってこようと画策している。本当に怖いので部屋を変えてもらい、翌朝5時にジョードプル行きの列車に備える。1日目にしてインドの怖さを思い知ったのだった。
↓前回の記事はこちらをどうぞ。
10月20日 旅行2日目。
朝4:30に起きて荷物をまとめ、5:00にコソコソと部屋を出る。
昨日の隣のインド人(今は隣じゃないけど)がドアを開けたところにいたらどうしようとビクビクしながら。
外には誰もいなかったのでひとまず安心です。
なんでこんな夜逃げスタイルをしないといけないんだ。ちゃんとお金払っているのに!!
フロントに行ってチェックアウト。フロントの人がリキシャをひろうのを手伝ってくれた。
今日私は目的地ジャイサルメールの手前にあるジョードプルという街に行きます。
デリーからジャイサルメールは19時間。いきなり19時間の列車移動はインド初心者の私にはちょっと厳しいかもしれないので、肩慣らしで11時間の移動です。←
ジョードプルは青の街と呼ばれているらしくて、青い建物でいっぱいらしい!
あとワンピースのアルバスタのモデルになっている街らしい!
ワンピース読んでないからよくわからないけど。
結構見るべきものがたくさんありそうです。わっくわくです。
ジョドプール行きの駅はメインバザールからリキシャで20分くらい。
渋滞も何も夜明け前だから車が一台も走っていませんでした。
サライローラ駅到着。
駅の様子はこんなかんじ。
チケットを見せてどこへ行けばいいかその辺にいるおじさんに尋ねると、
「これまだ1時間半あるから電車来てないよ。1番のホームだけど・・・。なんでこんなに早くきたの??」
ですよね?私も知りたい!!なぜホテルのスタッフこんな時間に私を送り出した!?
時間を持て余しているのでとりあえず腹ごしらえをする。
「すみません、どこかこのへんで御飯食べれるところありませんかね」
「この時間は空いてないね。チャイならそこの角に店が出てるよ」
ですよね~だってまだ6時にもなってないもん。そんな時間に定食屋なんてやってないよね。
とりあえずチャイをすすって時間をつぶす。
チャイ屋においてあったビスケットを一袋、それから水を一本買って駅のホームへ乗り込む。
「この列車、ここのホームであってるよね?」
「ジョードプル?ああ、ここだよ。まだあと1時間あるから列車は来ないけど」
知ってるよ。だって7時発だもんね!
駅のホームに座って列車が来るのをひたすら待ちます。
しばらくすると隣にインド人の親子が座ってきてにこにこしているので世間話をした。
これからジョドプールへ行くって私が言うと、すごくいいところだよ。とか。
インド人ファミリーはジョドプールよりも手前の街が目的地で、ディワリ帰省の途中らしい。
しばらく話していたんだけど、列車がホームに入ってきたから記念に1枚写真を撮らせてもらって、それぞれ列車に乗り込む。お母さんそっくりでかわいい。
私の座席はB-35・・・座席を探してウロウロしているとさっきのインド人ファミリー3段ベッドの下の段で同じブースだった。
なんたる偶然!
私は3段ベッドの1番上だったんだけど、すごく狭いから座っていられるほどの高さがなくて、
「キミが眠たくなったら上に上がって休めばいいけど、そうじゃなかったらここに座っていてもいいよ」
とお父さんが声をかけてくれた。
ここが三段ベッドの一番上、私だけのスペース。本当に狭い。よく言えば落ち着く空間。
せっかくなので一緒に座って世間話の続きをすることにした。
話しているとお母さんは30歳。私も来週には30になるんだ!っていう話をして、同い年だね!って盛り上がった。
方や結婚して子供がいて、方や未婚子なしでフラフラと海外旅行の途中。なんたる格差・・・
旦那さんはITに結構興味があるみたいで、
「ムービン。日本のビットコインについてどう思う?」
とか雑談のレベルが高すぎて、ビットコインそもそもよくわからないし、しかも英語もたいして喋れないし、せっかくもらった話題を全く膨らませることができなかった。
途中で色々おすそ分けをしてもらった。
これはスポンジが甘酸っぱい汁にひたひたに浸かっているような食べ物。
でもスイーツというよりは酢の物とお菓子の中間みたいなカンジです。
酢の物!?って思うでしょ?想像つかないでしょ?
私も初めて食べる味だったのでなかなか表現しづらいです。
出発してから8時間ほどでインド人ファミリーは降りていきました。
それからしばらくすると通路挟んで向こうに座っていたインド人の兄ちゃんが話しかけてきて、今度はその彼と雑談をはじめる。
「なんでインド人ってみんな英語しゃべれるの??みんなではないかもしれないけど。子供もすごく英語上手に喋る子が多いよね?なんで?」
「僕達の国はとても広いから、インドの中でもたくさんの言葉が使われているんだよ。その一つ一つが、方言とかそういうレベルではなくて、例えば英語とスペイン語みたいに全く別の言葉なんだ。だからインドの中でも別の言語を話す者同士がコミニュケーションをとろうとする時、インド人同士でも英語を使うんだ。」
「それでみんな英語しゃべれるんだ!てか、ヒンドゥ語を共通語にするんじゃなくて英語なんだ!」
「そうなんだよ。だから街でもよく見てたら気が付くと思うけどインド人同士でもよく英語で喋ってるよ」
この話はその後もずっと考えてるんだけど、それで一つの国でいられるのってすごいと思った。
日本の中で日本語と中国語と韓国語を使う人たちがが暮らしていたとして、それでお互いの意思疎通を測るために英語を使うとかってなると、絶対に揉め事起こると思うんだよね。同じ言葉を喋る人への同族感というか、仲間意識ってあると思うし、その逆はやっぱり仲間意識薄れてしまうよね。日本の場合は方言はあるけど、みんな標準語はしゃべれるわけだし、普段言葉について考えさせられることってなかったけど。
なんか、すごい国だな。インド・・・。
そんな面白い話を聞いたところでジョードプルに着いた。
英語の話をしていた兄ちゃんとは駅で別れて、そこからゲストハウスに向かって歩く。特に下調べをしていなかったから地球の歩き方のジョードプルのホテルのページの一番最初に書いてあるhill view guesthouseに行くことにした。
地図を見た印象ではそんなに遠くもなさそうだったから駅から歩いていくことにした。
今日はほとんど座りっぱなしだったし少しは歩かなくては。
地図で見ると近いんだけど、知らない道を地図を見ながら歩くのは案外時間がかかったし、途中から急な上り坂に変わっておもったよりも大変だった。名前hill viewだしね。なんか高いところにありそうなことに気配で気づけばよかった。道中、古い建物がいっぱいで街歩きは最高に楽しめた。
へとへとになってhill viewにつくと、ホテルの前に人が集まって花火をしていた。
そのなかのひとりのおばさんが「ホテル?」と聞いて行きたので、部屋を見せてもらった。
街が一望できる広い部屋600ルピーと山側の眺望なしの350ルピーの部屋。
部屋からじゃなくても景色は見えるかと安い方の部屋にしてもらった。
部屋に荷物を置いて、外に出るとゲストハウスのおばちゃんがレストランからの眺めがいいよって教えてくれたから、屋上のレストランへ。
レストランからは街が一望できて、ディワリの最中だから街のあちこちで花火が上がっているのが見える。
背後にはメヘランガール城塞。本当に本当にきれいだった。
ピザとコーラを頼んでそれを食べながら景色を眺めた。
私が屋上レストランに乗り込んでしまったせいで、それまで眺望をふたり占めしていたカップルに申し訳なくなってしまった。お互いに気を使って静かに食事を楽しんでいたんだけど、カップルが帰り際に写真撮ってくれる?
って頼んできて、撮ってあげると写真を見てパーフェクト!と嬉しそうにいってくれ、何となくそれまでの気まずい空気がクリアになった気がした。
なんかわかんないけど、こちらこそありがとう!!!
ホテルの一階のミニショップで洗濯洗剤と飲み物を購入。
お金が2000ルピー札という大きめの額しかなくてこれ使える?と聞いたらお釣りないから今度でいいやと言われた。
特に何かに記録を付けている感じもなく、私が何号室の誰かもわからない状態でそんなに人を信用していいのか!?
って思いました。
部屋に戻って洗濯物を洗って就寝。
今夜は隣のインド人が突撃してきたりしませんように。
インドのディワリと恐怖の訪問者 ひとりぼっちインディア01
10月末にインドに行ってきました。
全部で11日間。29にして初のインドです。
デビューの遅いバックパッカーの私にとって、長年インドはあこがれの場所でした。
バックパッカーはタイかインドにいるのが相場でしょ?←偏見
前のブログに書いたけど、今回の目的は30歳の誕生日をラクダに乗って砂漠で野宿しながら過ごすことです。24日が誕生日なので23日にキャメルサファリに参加しなくてはならない。つまり23日までに砂漠の村まで行く以外は全てフリーの旅行です。
ちなみに前に書いたインド決意表明はこちらです。
ラクダにさえ乗れればあとはそれほど重要ではありません。とりあえず、デリーから砂漠の町ジャイサルメールを目指します。ちなみにジャイサルメールはこのあたり。パキスタンの国境近くの街です。
1日目
スワンナプーム空港へ。今回はジェットエアウェイズを使っていきます。
インドはビザが必要な国ですが、事前ビザを取らずに行きました。2017年の4月から日本人だけ(?)がアライバルビザをとれるようになったらしいんです。なんですが、それを知らないチェックインカウンターの人が飛行機に乗せてくれないというような話をWEBでチラホラ見ていたので私は完全武装をしていきましたよ。
・日本人アライバルビザでいけますよと書いてある大使館の書面
・日本人アライバルビザでいけますよと書いてある大使館の書面(英語版)
この2枚を用意してドキドキしながらチェックインカウンターへ。
「ビザとってますか?」
「日本人アライバルビザとれるんですよ!ほら!(日本人アライバルいけますよな書面提出)どやっ!!」
「はい。ではこの書類をインドで提出してくださいね。どうぞ~」
さすがに4月からの話だからチェックインカウンターのお姉さんもこのやり取りを延々繰り返したあとなのでしょう。すんなりと通過できました。
ゲートの直前で空港のとは別にセキュリティーチェックがあったんだけど、たぶんこれいつもやらないよね?インドだけ?
チェックインの時に可能であれば窓際でとお願いしたら、一番後ろの三人がけを独り占めできた!!ラッキー!!
デリーまではバンコクから4時間半。
たぶんこれはミャンマーあたりの上空。
機内食。既に漂うカレーの国感。
このまんじゅうはひたすら甘い。
そしてインド到着!!
乗っていた外国人はたぶんほとんどがEビザのレーンへ。
ただひとり私だけアライバル申請コーナーへ。
アライバル申請コーナー、暇すぎて職員不在笑
うろうろとEビザの隣のレーンに座ってパスポートチェックしてるおじさんにアライバル人いないんですけど・・・って声をかけると、
「日本人か!?先に行っておいて。あとで職員送り込むから。」
それから5分後。Eビザレーンの一番手前の列のおじさんが私のもとへ来てくれた。
「やあやあいらっしゃい。インドははじめて?」
すごく感じのいいおじいさんで書類をにこにことチェックしてくれる。
「ねえ、おじさん。アライバルビザ日本人だけなの?」
「そうだよ~特別だよ~!インドは日本が好きだからね。」
たぶんおじさんが適当に言っただけなんだけど、言われた私はすごく嬉しかったです。
みんな、インドの人たち良くしてくれてるのでインドへ行きましょう。
アライバルビザのブースでそのままビザの代金を払い、Eビザの長蛇の列を横目にサラッとインド入国。
現金がおろせない
さて、ここから私はインドルピーを用意しなくてはならない。
いつものごとくATMでキャッシングだ!!とりあえず2万ルピー(1ルピー=1.7円だから3万5千円くらい?)を引き出そうとする。カシコンのデビットカードで。
《最大引き出し可能額は1万ルピーです》
仕方ない。1万ルピーで。
《こちらのカードは使えません》
なぜ!?仕方ない。じゃあ、バンコク銀行のデビットカードで。
《こちらのカードは使えません》
なぜ!?!?デビットがダメってこと!?じゃあ、カシコンのクレジットカードで。
《こちらのカードは使えません》
なんでや。とりあえずお金ないと空港から出ることすらできないじゃないか!!
仕方ないATMを変えてみる。やっぱりどのカードも使えない。もしかしたら私がATMの操作を間違えているのかもしれない。後ろに並んでる人に操作を手伝ってもらう。しかし、
《こちらのカードは使えません》
11日間の旅行、着いた瞬間行き詰まる。
財布の中の手持ちカードを1枚ずつ見ていくと、親に渡されたもしもの時のAEON家族カードを発見!!
おそるおそるそれをATMを使うと・・・1万ルピー引き下ろせました!!!
よかった!!てか、このイオンカードなかったら私は空港から出ることすらできなかったし、どうすればよかったんだ。
ありがとうお母さん!!
というわけで、タイからインド行ってキャッシングしようと思ってる人、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。←といいつつ、解決策は私もわからないんだけど。カード複数枚持っていったほうがいいと思います。私の場合はタイのカード全滅でした・・・
アライバルビザのおかげでサクサク入国できたのに、現金を手に入れるのに1時間以上がかかってしまいました。(←サクッと書いたけどATMの会社変えたり両替してみようと試みたり結構時間かかった)
手に入れた現金でSIMカードを購入。毎日1G使えるプランで、11日で1250ルピー。今は設定できないけど、5時間くらい経てばアクティベートできるとのことでした。SIMカード屋、めっちゃカンジ悪くてイラッとしました。
(※5時間後にメインバザールにたどり着いてからアクティベートしようとしたけどなぜか使うことができず結局新しく買う羽目に。空港は一度出たらもう中には戻れないし問い合わせもクレームも言えないので空港出てから手続きしたほうがいいかもしれません・・・)
空港からは地下鉄を使って移動します。空港のゲートを出ると、門番をしていた職員の人に声をかけられて、
「ここを一歩出るともう中には戻れない。忘れ物はないか?」
って言われた。なにそれ、冒険の始まりっぽい。どんなRPGだよ!
はい!!
ゲートを出た瞬間に駆け寄ってくるタクシードライバー達。しかし私は地下鉄を使うと安いことを知っている。
「どこいくの?タクシー?」
「大丈夫!地下鉄で行くから」
「そっか!地下鉄あっちだよ!」
・・・インドの客引きしつこいんじゃないの??
戦う気できているのにこれでは拍子抜けである。。。
言われたとおりに進むと地下鉄の駅があってニューデリーを目指します。
どうもニューデリー駅の近くにメインバザールという安宿が集まる場所があるらしい。インドと言えば荷台にまで人が座っているイメージだったけど、地下鉄はそんなことはなくタイと同じような雰囲気でした。特にうるさくしている人もおらず。
地下鉄ニューデリー駅に到着。内装が前衛的すぎる。
ここから10分ほど歩きます。
歩いていると、
「ちょっと写真取ってくれよ」
と声をかけられました。
「このカメラで?お兄さんを?」
「そうそう!」
「じゃあ1枚!」
撮った写真を見せてあげるとお兄さんはありがとうって言って満足そうに去っていきました。
インドでは写真撮ってくれって声をかけてくる人が本当に多いです。
それで写真撮ったろ?お金ちょうだいって言う人もいるけど、ただ単に写真に写りたいだけの人もいっぱいいます。
このお兄さんはただ写真に写りたかった人。
歩きながら日本ともタイとも違う景色や人を眺めてワクワク。
飲み物やお菓子を売る屋台
お客さんを待ってるリキシャ
とりあえず腹ごしらえ。
声をかけられたお店でターリーとラッシーをいただく。
ああ、これが本場インドのインド料理か~!!結構独特なスパイスの味がする。
おいしそうでしょ?おいしいんだ〜!
到着した日はディワリというお祭りの日で、お店の中もデコレーションしてあったんだけど、扇風機が四方八方から風を送っていてぐるぐるまわっていた。なんか雑なカンジで面白かった笑
お腹が満たされたところで荷物を持ってメインバザールへ。
客引きが話しかけてくるけど適当にあしらって進む。
私の横をついて勝手にホテルの説明をする。
「僕が紹介するホテルはね、ちゃんとシャワーもホットで出るしできたばかりできれいだよ。それにWIFIも使えるよ」
「いくら?」
「500ルピー」
500ルピーは結構いい値段な気がする。連れて行ってもらうことにした。
結構細い路地を進んでいく。
ここを夜ひとりで歩くのはちょっと危ないかもしれないな・・・
「さあついたよ!ここだ!」
本当に新しくてきれいな建物だった。
部屋もちゃんときれいでテレビもあった。
「ここ500ルピー?」
「え?800ルピーだよ」
「え?連れてきてくれたおじさんが500って言ってたよ」
「え・・・いや、それはちょっと」
「ですよね~」
いや、この部屋が500ルピーとかちょっとおかしいと思ったんだよ。
それで、ごめん500って聞いてたから他に行くね。というとしばらく相談して500ルピーにしてくれた。ラッキー!!
チェックインして部屋に案内してもらう時に隣の部屋からインド人が出てきた。
「やあ、はじめまして。」
「あ、どうも。」
「もしよかったら、ぼくたちあとで遊びに行くから一緒にチャイでも飲みに行こうよ」
「はい。じゃあ時間が合えば。」
少し部屋で休んでカメラと財布を持って出発。
部屋を出ると隣の部屋のインド人がいて、おお!奇遇だね!というテンションで私についてきた。
インド人は二人いて推定40歳。ちなみにこいつら。
めんどくさいけど、まあお茶だけ飲んで適当に別れることにしよう。
お隣さんとは仲良くするに越したことないでしょう。
インドはディワリという大型連休の真っ只中で、このおじさんたちはデリーで働いているけど、休みだからメインバザールの安宿街に泊まっているとのことだった。しばらく話をしていると、ひとりがトイレに行って片方のおじさんと二人っきりに。
そうしたらそのおやじが、
「きみは本当にかわいいね」
「いえ、そんなことないですよ(うわ~めんどくせ~)」
「physical relationship」
「(うわー・・・)」
なんてわかりやすくめんどくさい人なんだ。
怒るというかドン引きなんですが・・・
そこでもうひとりのインド人が戻ってきて
「ごめんごめん、このあとどうする?」
「ちょっと疲れたから部屋に帰るよ」
こわい。こわすぎ。
出会って10分でフィジカルなリレーションシップ求めてくるとかキモすぎる。
そしてホテルまで戻り、明日の列車のチケットを予約しようとしてたらさっきのインド人が現れて
「明日もう行くの?もう少しここにいなよ」
ヒンドゥー語でホテルのフロントに文句を言い始める。たぶんチケットとるなとか行っているんだと思われる。めんどくさい。
「いやいや、私は明日もう行くからチケットちゃんととってよ。」
間に挟まれるフロントのにいちゃんも絶対めんどくさがってる。
チケットをお願いしたあともずっと隣のインド人が着いてこようとするから振り切ってメインバザールを散策。
インド人めんどくさすぎ・・・
フラフラとメインバザールを歩いているとヘナのお店があって、
「どうだい?ヘナやっていかない?一番安いやつは20ルピーだよ」
「え!?本当に20ルピー!!」
「そうだよ。色によって値段は変わるよ。」
ヘナ安っ!!!
「じゃあ、この70ルピーの赤にしてもらおうかな。」
「OKじゃあ、アーティスト呼ぶね」
現れたのがチャラそうなかんじのインド人
「どんなデザインがいい??」
「じゃあ、これで」
雑談しながらヘナで腕に模様を描きはじめた。
「これ70ルピーだよね?」
「いや、1インチが70ルピーだよ」
「え!?70ルピーって1インチの話?じゃあこれいくらなの?」
「うーん・・・420ルピーかそれよりもう少しかかるかも」
「え、待って!!私70ルピーって聞いてたから。これもう今すぐやめて」
「いやいや、途中ではやめられないよ」
といいつつ腕にどんどん描き込んでいく。
「いや、本当にお金ないから。ストップ。てか、オーナーが70って言ってたよ。」
「いや、だってここに70ルピーパーインチって書いてあるだろ。もうだめだって。」
なんだよそれ。でもまだ描き始めたばかりだからやめられるのに。
「わかった。警察よぼう。それで話きいてもらおう」
そしてわかりやすく地球の歩き方を開き電話をいじりはじめる。
実はSIMカードがアクティベートできてないからまだ電話は使えない。
「ちょっとまてよ。警察なんて呼んだらオレは怒るぞ」
「警察が払えって言うなら私はちゃんとお金払うから」
「だってここにちゃんと料金書いてあるだろ」
「そもそも私70ルピーだって聞いてたし、今すぐやめれば400とかかからないじゃん?おかしくない??」
「わかった。いくらだったら払うんだ?」
「だからそれを警察に聞こうよ」
「OK。70でいいや。でも、絶対に他の人に言わないでよ。70はホントに破格だから」
「・・・」
途中でもうやめてもいいよって言ったけど、私の全面戦争な態度を気にせず雑談しながら描いていく。
モメはしたけどちゃんとていねいにヘナを仕上げてくれた。
「じゃあ、70ルピーね」
「本当に70でいいの?」
「さっきそう話しをしたじゃん。チャイ好き?チャイおごってよ。」
「わかった。」
近くのチャイ屋に行って私の分とヘナ屋の兄ちゃんのチャイを買う。
チャイって1杯10ルピー(17円)とかだから全然おごると言うほどのものでもないんだけどね。
それから世間話をした。
さっきの隣の部屋のインド人の話とか。それに対してインド変なやついっぱいいるから気をつけろ。フロントに言って部屋変えてもらえとか。この兄ちゃんなんか普通にいい人なんだけど。
もしかしてもともと騙す気があったんじゃなくて、誤解した私が悪かったんじゃないかとさえ思い始めた。
なんか河原で殴り合ったら仲良くなったみたいな事が起こってしまった。
そこで兄ちゃんとは別れて、あたりをフラフラ散策。
念願のラッシーを飲んだり。
あまりにうまいのでおかわりした!
ディワリの様子を楽しんだり。
路地を入ったところで子どもたちが花火をしていて、私にも分けてくれた。
ディワリは光の祭りだから爆竹鳴らしたり花火で遊んだり、大人も子供も楽しんでいる。
ねずみ花火が道の脇の荷物の下に滑り込んでいき、私が心配して下をのぞこうとすると、子どもたちが
「いいからいいから、そんなことより続きやろう!」
と無邪気に私に花火を渡してくる。
ワイワイと花火の続きをする。
私がうまく爆竹を鳴らせなくて、子どもたちがキャッキャと笑う。
本当に楽しいな~
そこで気がつく。あれ?脇にある荷物燃えてない??
「ねえ、あれ燃えてない?」
「大丈夫~・・・じゃない!!」
そこでみんな焦って水をかけて消火して、子供がお母さんに怒られてた。
結局荷物にかけてあった布(写真のピンクのところ)と下にしまってあった椅子が燃えたみたいで、子供がその持ち主に謝りに行ってた。
おばさんもちょっと布をめくって、まあしょうがないわねって雰囲気で帰っていった。
子供もしょんぼりしてたから私もそこから離れることにした。
歩いてたらコムローイ飛んでた!
フラフラとホテルに戻ると明日のチケットとれたよ~とフロントが声をかけてきた。
7時の列車なのになぜか5時にここを出た方がいい。と言われて、駅どんだけ遠いんだ??と思ったけど素直に従って5時にコールしてとお願いをした。
部屋に戻って荷物をまとめる。
明日の朝5時出発だから。
そうしていると、
ドンドンドン
「ムービン、いるんだろ?出てきてよ」
これはめんどくさい。隣のインド人だ。
部屋が隣だから、私の行動がバレバレなようで、戻ってきたのに気がついて訪ねてきたらしい。
しかしうっかりとドアを開けてフィジカルなリレーションシップになってしまうと困るので無視することにした。
それでもノックは続くから、シャワーを浴びに行くことにした。たぶんシャワーの音結構響くし、あきらめるはず。
シャワーをあびてしばらくしてまたノックしてきてずっと無視してたんだけどうるさいから
「ごめん。明日早いし、もう寝るから」
それでも続くドアのノック。
それが終わってしばらくすると部屋に電話が。
「Hello」
「明日早いのでもう寝ます。かけてこないでください」
それからもドアのノックと部屋の電話と交互になって、うざいから怖いにかわっていた。
でも出たらもうだめな気がする。
で、どっちもしばらく無視していたんだけどまたドアを叩く音がして
「ここをあけてください。あなたがモバイルバッテリーを返してあげないからこの人困ってますよ!」
・・・?モバイルバッテリー??
てか、この人だれだ?
ドキドキしながらドアを開けてみると、隣のインド人ではなかった。ホテルのスタッフらしかった。
後ろには隣のインド人がいる。
「なんですか?寝てたんですけど。」
「この人があなたに貸したモバイルバッテリーを返してもらいたいと言っています。」
「は?なんのことですか?言ってる意味がわかりません。」
「あなた今日この人と昼にどこか行きましたよね?その時にモバイルバッテリー借りてないですか?」
「私はモバイルバッテリー持っていますが、これは私が自分で買ったものです。この人から借りてないし言ってる意味がわかりません。」
私もホテルのスタッフもイライラしながら話をしていて、隣のインド人が割って入った。
「あ、ごめんごめん。もう大丈夫だから部屋に戻って。」
「は?部屋に戻ってじゃないでしょう。何のこと言ってるの。ずっとノックしてくるし、電話してくるし。説明して。意味がわからない。私は怒ってる。」
「私たちはあなたが借りたものを返してくれないと聞いているんですが・・・」
「何?何借りた?」
「ごめん、もう部屋に戻って。プリーズ」
「何がプリーズだよ。ちゃんと説明して。意味がわからない。」
盛大にキレる。
「もう我慢できないし、この人の隣の部屋怖いです。部屋変えてください。」
「分かりました。」
「ここで待ってください。荷物まとめます。」
それで部屋を変えてもらった。
部屋を移る時にたぶんあの人おかしいと思う。起こしてごめんね。と言われた。
いや、たぶんじゃなくてあの人おかしいわ。
てか、私の部屋のドア開けるために貸したものが返ってこないとか嘘ついてどう考えてもこうなること目に見えてるじゃんね。
彼は貸してもないモバイルバッテリーを私に返してと言ってホテルのスタッフもいるのにどうやって私と円満に過ごすつもりだったんだろう。
明日5時にチェックアウトする私は残り2時間眠れるかどうか。
インドまじで恐すぎる。
なんか色々盛りだくさんな1日だった。
1日目にして疲労はピークである。