ワンピースのアラバスタ王国!?青の街ジョードプル ひとりぼっちインディア03
これまでのはなし
久しぶりにぐっすり眠れた気がします。今日はドアノブがまわることもフロントから電話がかかってくることも(←そもそも電話がない)ありませんでした。
朝起きると薄っすらと朝焼けがかかっていて、そろそろ日が昇りそうなタイミング。急いでカメラをとりに部屋に戻って、さらにホテルのルーフトップにのぼる。昨日はすっかり日が暮れて街の明かりしか見えなかったけど、この時やっと私がどんな街にいるのかがわかった。
すごく異国に来た感が高まる。そして、街が青い!!さすがブルーシティー!!
そのままカメラと財布を持って朝のジョードプルを散策。
昨日登ってきた坂道。下りもやっぱり急だった。
特筆すべきはやっぱり街の青さ。
インドで第一にゃんこ発見。インドは犬はいっぱいいるんだけど、ネコはほとんど見ないから、ネコ好きの私はネコに飢えている。
それに比べて犬の数はめちゃめちゃ多い。
あと、やぎもいっぱいいる。ゴミあさってた。
ジョードプルは写真撮って!と声をかけてくれる人が本当に多くて、しかもその1枚1枚が本当にいい感じに写る。みんな写真撮られ慣れてるのかな。
写真撮ってたら俺も俺も!って知らないおじさん増えた。
子供もキャッキャと写真撮って~!と言ってくるんだけど、通りかかったおじさんがやたらと適当なところで私を遠ざけようとしていたので、もしかしたら最終的に金くれになっていたのかもしれない。
この街は時計台がシンボルになっているようでとりあえずそこまで歩いてみることにした。
これがその時計台。これ、ワンピースのアラバスタ王国で出てくるらしいよ!
ワンピース読んでないから分からないけど。ワンピース大好きな友達は「わりとまんまでテンション上がった」
と言っていたんだけど、その気持ちは私には分からない。ワンピースを読んでないことを後悔する日が来るだなんて。私の代わりにこれを読んでるワンピース好きのあなたのテンションが上がればいいなと思います。
時計台の写真を撮っているとそれこそドラクエかよっていう空気感をまとったおじいさんが写真撮ってくれって声をかけてきて写真を撮らせてもらった。
時計台を中心にお店が並ぶ。スパイス屋さんにお土産屋さん。他には野菜を売っていたりとか。
時計台広場から門をくぐって外に出ると、チャイの屋台が出ていた。
屋台のまわりはチャイで一服している人が集まっていて
「うまいぞ!1杯どうだい?」
と声をかけられる。私も一服。
時計台広場から道はいくつも分かれていて私はとりあえず1番右側の道を進むことにした。
この道がまたすごく面白くて、古い建物がたくさん建っていて、商店が並んでいる。
朝の忙しい時間だからだと思うんだけど、誰も観光客の私に興味がなくてほったらかしていてくれて、その特別扱いされないカンジもすごく嬉しかった。
朝の早い時間なのに揚げ物やが結構目立つ。揚げ物と言うか、ドーナッツみたいなお菓子を売っているお店が多くて、みんな朝からそれを食べているみたいだった。油に細い線で円を描いてどんどんお菓子ができあがっていく。
見たことない形のお菓子が面白いなって思っていたら、買いに来ていたおじさんが声をかけてきた。
「ここの店はすごく有名なんだ。100年以上も続いてるし、すごく美味しいんだよ。興味あるなら食べてみたら?」
いわれるがままに1つ買って食べてみる。油っ!!!あまっ!!!美味しいけどもうすぐ30の私が寝起きで食べるには少し厳しい。高校生の私ならパクパクいけていたかもしれない。
そこでとりあえずちゃんとした朝ごはんを食べようと思って来た道を引き返す。
朝歩いてみたかんじだとあまり御飯食べれそうなところがなかったから昨日と同じくゲストハウスのレストランで食べようと思った。
ゲストハウスに戻っておすすめある?って聞いたら、好きなもの食べろよと何の参考にもならない返答をもらいとりあえずパンケーキと言うやつを頼んだ。
凄くシンプル。
朝の散策で結構疲れて部屋で休憩して、午後から再び出発。
ジョードプル最大の見所メヘランガール城へ。メヘランガール城はゲストハウスの裏の坂道を登った先にありました。歩いて10分ほどです。
登っている最中にたくさんのインド人観光客と会った。ここはインド人にもすごく人気らしい。
観光バスもたくさん止まっていました。
さて、メヘランガール城に入っていきます。
入場ゲートで入場料500ルピーとカメラの持ち込み料100ルピーを払います。
日本語の音声ガイドも借りれます。
音声ガイドを聞きながら城の中をどんどん進んでいきます。
こういう番号の標識があってその番号を押して説明を聞きます。
この音声ガイドが本当に面白くて
「大変な負け戦から命からがら王(←うろおぼえ)が戻ってきてその知らせが女王に届き、知らせの者に女王が「それで戦には勝ったのか?」と訪ねましたが、答えることができませんでした。女王は戦に負けたことを悟り、誇り高きメヘランガールの男が勝利か死しかないという状況の中で負けたのになぜノコノコと帰ってきていると大変なショックを受けましたが、女王のお母様が大変優しい方で女王をなだめ、やっと城の門をあけてあげたのでした。」
特にメモしたりしていたものではないから記憶違いがあるかもしれないけど、そのようなことを言っていて誇り高すぎだろって驚きました。
↑これがその門。
「この手は王が亡くなった際に妃たちが城をあとにする時に自分たちの手形を付けていったとされています。妃たちは亡き王と共に火葬され一緒に天に召されていくのでした」
!?なんかサラッと恐ろしいことを言うんですが、私の音声ガイドは・・・例えば日本の戦国時代のことなんかももしかしたらこんなにツッコむ所はあるかもしれないけど、文化の違いや時代の違いをものすごく感じさせられて全部の説明を1度以上きっちりと聞きました。どれも面白かったです。オススメです。
ステンドグラスがステキなお部屋があったり。
建物も細部まで美しくて見ごたえがあります。
王様の乗り物。ライオンのデザインが好まれていたらしい。たぶん強さの象徴だからとかなんだと思うけど、愛嬌のあるカワイイ顔だった。
これはワンピースに出てくるらしい!私には何かわからない!
お城の中をグルッと回り、裏にまわるとジョードプルの街が一望できます。青いです。きれいです。←小並感
昔はカーストでいう僧侶の人の家だけ青く塗ってよかったらしいです。(と音声ガイドが言っていました)
家の色とかにもカーストが関係あるんだな。インドで生きるの大変そう。
3時間以上たっぷりメヘランガール城塞を見て回り、今度は城塞から見えた青の塊のあたりに行ってみることにした。
フラフラと街歩き。
ブルーシティーどっち?って聞くと、この辺全部そうだよ!って言われたので目的なくふらふら歩く。
途中で道を聞いたスパイス屋さん。お店かわいい。
青いそいやさん。
お供え用の花屋さん。眺めてたら花くれた。
道端で何かの催しがおこなわれていて、みんな火に手をかざしてそれを頭にこすりつけている。眺めているとお前もやれよと横にいた係のおじさんに言われてやり方を教えてもらった。額にいかにもインド人ていう赤い印をつけてもらった。
帰りは盛大に迷子になって、最後は修行だと思って歩いた。
今日だけで19.6kmも歩いている。
hill view guesthouseにもどって次の朝ジャイサルメールへ向かうバスを予約してもらった。
たしか300ルピーくらい。ジョードプルから6時間かかるらしい。
ジョードプルすごくいい街だった。見どころいっぱいだし、最高に楽しく散歩できる街だった。もっと滞在できたらいいんだけど、お誕生日砂漠を実現しようと思うともう移動しなくては・・・
3日目終了。