デリーとか階段井戸とかシク教とか ひとりぼっちインディア10
これまでの話
砂漠の街ジャイサルメールから列車に乗り、車内でオヤジにキスされたり、知らない人と知らない知り合いとのスカイプ電話に出たり大変な思いをしながら22時間かけてデリーに到着したのでした。
前回の話
旅の目的
1日目
おはようございます。7時です。
もうどこを向いても朝日の見ようがないこのコンクリートジャングルメインバザール、おかげでなんの気後れもせず爆睡できました。
今日はバックパッカー時代にカオサンで知り合った友人さやかさんと再会するというイベントがあるので朝からウッキウキです。
出会ったのが24歳、カオサンでお互い女一人旅をしていて知り合って、私は東南アジア一周中、向こうが世界一周中、それで今私がタイで働いていて、向こうはインドで働いている。何年かに1回タイに遊びに来てくれて、その時遊んだりごはんに行ったり。
で、今回私がインドで再会でしょ?会うときはいつもどちらかが旅の途中。私はさやかさんに会うと一気に旅人な気分になるんだ。実際カオサンで会った時の旅で一緒にいたのって2日か3日かだけだったんだけど、その時の友達とこうやって交友が続いているのはありがたいことだなって思ってます。
そして今回はさやかさんのお家に泊めてもらうことになってる!
12時目標で迎えに行くよ~とのことだったのでそれまでフリー。
デリーは初日に1泊したけどディワリ真っ最中で平常運転な感じじゃなかったし、まだゆっくりこのあたりを見られていない。
とりあえずはメインバザール周辺を歩いて散策することにした。
出発!!
ホテルを出ると、もう人で溢れているメインバザール。
忙しそうに動き回る人。
観光できてるインド人はみんなおそろいの帽子をかぶっていてかわいい。
誰にも邪魔されずに眠りたい犬。
その結果がこんな場所。
車の上で眠る犬なんてはじめて見たよ。ネコかよ!
そんなツッコミどころとごちゃごちゃした風景を眺めていると細身の男から声をかけられた。
「やあ、旅行できたの?ここの朝食はうまいんだぜ。その上安い!レストランに入ると同じものがこれの3倍とかの値段になるんだ。だから君もここでご飯食べるといいよ!」
「へぇ、美味しそうだね。私も1つもらおうかな。」
「このノーマルなやつでいい?チャイもいる?おいオヤジ!このこにあれとそれを1つずつ!それで君はどこからきたの?」
「タイからだよ。私は日本人だけど、今はタイに住んでる。で、ラジャスタンの方を旅して、昨日ジャイサルメールから戻ってきた」
「そうか!ラジャスタンうそつきばっかで大変だっただろ?まあ、デリーもそんなもんだけどな!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
出た!デリーの人のラジャスタンディス!!言うほど悪くなかったけどね。親切な人多かったし。
「どこ泊まってるの?この近く?なんてホテル?」
「そうだよ。ホテルの名前は忘れちゃった。あっちの方。わかんないよね?ホテルいっぱいあるし」
てか、この人何者なんだ?接客してないからこの屋台とは無関係っぽいし。
「あ、お前の朝ごはんできたみたいだよ。さあどうぞ!」
出てきたのがこのパン。パンにたまごかけて焼いてあるもの。フレンチじゃないカンジのフレンチトースト。
素朴な味でインドインドしてなくて今の私には最高!
「これ美味いね!」
「そうだろそうだろ」
そういって私が食べているのをそばで眺める。てかキミはいったい何者?リキシャ?
「ところでさ、このあとどこいくの?」
「あとで友達と待ち合わせしてるからそれまで近くを散歩するつもり」
「そうなんだ!だったらこの近くにデパートがあるんだけどそこがオススメだよ!そこはなんでも手に入るし、しかもローカル向け価格だ!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
歩いていける距離をすすめてくる?となるとこやつ、リキシャではないのか?
「うん、分かるけど、お兄さんはリキシャの人?」
「違う違う!オレは旅行者でカシミールから来てるんだ。2週間くらいここにいるよ。ドゥーユーアンダースタンドミー?だからキミをリキシャに乗らせたいとかそういうのではないんだ。ドゥーユーアンダースタンドミー?ボクも時間あるからこの辺を案内してあげたいなって思って!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
いや、分かるけど!!ドゥーユーアンダースタンドミー口癖うぜぇ!!
「そうなんだ~でも私友達との約束あるからあんまり遠くにはいけないんだよ。時間もないし。ゴメンね」
「それって男?インドの男はあまり信用しないほうがいいぞ!気をつけろよ!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
お前もインドの男だろ!今まさに超絶警戒しとるわ!
「ううん、日本人の女の子だから心配しなくても大丈夫だよ!ありがとう!じゃあ私行くね!ごはん美味しかったよ!やすかったし最高!じゃあね」
「ちょっと待ってよ~デパートすごく楽しいよ!きみもお土産買わないといけないだろ?このへんで買うよりそっちの方が絶対安いって!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
「そうなんだ~でも今はいいかな」
といって歩きはじめ、市場の風景を写真に撮る。
「そうそう、そこの角曲がったとこだよ!ドゥーユーアンダースタンドミー?」
うぜぇええ!!!
まあ、悪いやつではないと思うんだけど、愛すべきウザキャラなんだろうけど!めんどくさい!まず口癖ドゥーユーアンダースタンドミー?なのがめんどくさい。一文ごとにつけてくるのがうざすぎる。
「あ、友達来たみたい!ホテル戻るわ!またね!」
「え!行かないの!おーい!」
さらば、ドゥーユーアンダースタンドミー。
私は引き返した先の角を曲がって、また曲がって、さっき進もうとした場所の方角まで戻ることにした。
もうドゥーユーアンダースタンドミーはいなかった。
そこは市場になっていて、肉のブロックやこれから肉になる鶏、野菜やたまご、お菓子、香辛料などなど色々なものが売られている。
旅行者の私が欲しいものはないんだけど、地元の人がクラス風景を見て歩くのが楽しい。
私が客ではないことを店の人も分かっているからそんなに声もかけられないし快適だ。
しばらく市場を散策してゲストハウスに戻る。
チェックアウトに備えて荷物をまとめ、友達が迎えに来るまでインドのテレビを見て待つことにした。
コンコン
ノックの音がする。
誰だろう。レセプションの人かな。
ドアをあけると、さやかさんが立っていた。
「ひさしぶり~レセプションに日本人泊まってる?って聞いたらそいつなら502だって言われたから上がってきちゃった!そんなに簡単に教えるなよってかんじだよね~」
「おお!!さやかさんお久しぶりです!!LINEかなにかで連絡来るかなって思ってたんでびっくりしました!」
「いい部屋だね~!ここ一泊いくらだったの?」
「ここ500ですよ!それにしてはテレビついてるし部屋も広いし良くないですか??」
「このへんでこのクオリティーの部屋500ルピーだとなかなかないと思うよ!よく見つけたね!」
バックパッカー仲間なのですぐに宿のクオリティーの話になる笑
去年バンコクで会ったから1年ぶりだったけど全然そんな気がしない!
「今日このあとだけど、階段井戸って知ってる?この近くだからそこいってみない?」
「めっちゃ行きたい!!でも、それってジャイプールにあるんじゃなかったですっけ?」
「有名なのはジャイプールみたいなやつだけど、小さいのが結構色んな所にあってその1つがこの近くにあるよ!」
「おおお~!!ホントですか!!実は階段井戸すごく行きたかったんですけど、ジョードプルとジャイサルメールに行くともう時間に余裕がなくてあきらめたんですよ!まさかデリーにもあったとは!!」
レセプションに荷物を預けてチェックアウトをし、さやかさんと階段井戸まで歩いていく。
途中にあった壁の落書きがオシャレすぎる!
そして階段井戸に到着!
見て!
この世界観!!ドラクエか!!
見て!
見て!
見て!
私階段井戸大好きだ!次インドに来るときはインド中に散らばる階段井戸探しの旅とかでも面白いかもしれない。
インド人も楽しそうに写真撮ってた。
そして、その近所にさやかさんオススメのシク教の寺院
インドに来る前のインドのイメージって、白いターバン巻いた髭のおじさんがカレー持ってるカンジだったんだけど、実際にインドに行くと意外とターバンを巻いてる人はそんなに多くなかった。
実はターバンを巻いているのはシク教の人らしくってインドでも一部らしい。
シク教の寺院は誰でもウエルカム感がすごくて、謎のホスピタリティに感動した。
・明らかに異教徒の私達がふわって入っていっても全然なにやつ感を出してこない
・靴を預ける場所があって靴を渡すと、それを預かって靴箱にしまって番号札渡してくれる
・来た人みんなにご飯をふるまう。異教徒だろうがだれにでも!
しかも拝観料や食事代全部無料!!
すごくないですか??少なからず人件費かかるわけですよ。
靴箱の管理の人だってそこだけで10人くらいはいたし、ごはんだって作るの労力かかるじゃん?
同じシク教を崇拝するもののために、とかならまだ分かるんだけどね。信者からのお布施でやりくりするとかさ。
でも関係ない人みんなに同じことをやるんだよ!すごくない??
私が、何かしらの教祖だったとしたら身内以外の面倒見るのめんどくさくて絶対やりたくないと思う。
すごい宗教だなってちょっと感動した。
それと寺の敷地にお土産屋が出ていてシク教Tシャツとか売ってた。1枚買った。
シク教のお寺からメインバザールに引き返す。
もうそこそこいい時間になっていた。
ホテルで荷物を受け取ってさやかさんの家に移動。
ここからはモノレールに乗っていく。
駅に向かう途中歩いていると声をかけられた。
「おい!ムービン!戻ってきてたのか!」
「あ!ヘナの兄ちゃん!」
そう、1日目に値段言った言ってないでもめて警察呼ぶぞって喧嘩して仲良くなったヘナの兄ちゃん!
彼が出てきた話は1日目を参照ください。
「おお!今からここを出ようと思ってたんだよ!会えてよかった!」
「今日はヘナしないのかい?」
「70ルピーパーインチでしょ?もういいよ!」
「ははは!気をつけてね~また寄って!」
なんかすっごくなつかしい!!
最後に会えて良かった!!
そこから電車に乗ってさやかさんの地元駅まで移動して、夕飯を食べに行った。
ちょっといいインド料理とイタリアンバーどっちがいい??というさやかさんの質問に迷わずイタリアンバーを選択。
最後の夜にもかかわらずインド料理をパスする私!
何がなるべくその国のものを食べる自分ルールがありますだ!ばかやろう!
まあ、でも今回はしょうがない。笑
ご飯を食べながら話すのは、出会った当時の旅の話、それから今の仕事の話、海外で暮らすのがああだとかこうだとか。
インドとタイで住んでいる国は違うんだけど、共通点は結構多くて話もすごく盛り上がった。
結構しっかり酔っ払って就寝。
10日目終了
22時間耐久寝台列車の旅 ひとりぼっちインディア09
これまでの話
インド旅行も8日目を迎えだんだんとインドに疲れてきてしまった。
砂漠で野宿をするという目標を達成し、ジャイサルメールからデリーに戻る深夜特急に乗り込んだ。
前回の話
旅の目的
1日目
おはようございます。
思いの外しっかりと眠ることができました。
寝てたら荷物を盗まれたっていう記事をどなたかのブログで拝見していたので、結構ドキドキしてたのに列車が揺れだしてからわりと爆睡だったのでとりあえず荷物の確認。
あれもこれも全部ある!よかった!私の危機管理能力・・・
朝日を眺めてぼんやりしてたらジョードプルに着きました。
この街を出発してまだ4、5日しか経ってないのにもうずいぶん前のことのような気がする。
ここの街最高だったな~ジョードプルは本当にもう1回じっくり見たい。2週間くらいぼんやりするのもいいかもしれない。
車内をチャイ屋が巡回し始めました。
私もチャイを1杯買います。
そして有り余る時間を本を読んで過ごすことにする。
日が昇るにつれて人が車内を動きはじめる。
弁当屋のおじさんが来たので弁当を1つ注文した。
しばらくすると弁当を持ってきてくれて、私のiPhoneを指してオレの写真を撮れって言ってきた。
今そういうテンションじゃないけどまあいいや。
カシャ
写真撮りましたよって画面を見せて、去っていくかと思いきやさあ一緒にセルフィーを撮ろうって言ってきた。
旅の序盤ならにこにこ撮っていたけれど、昨日から私はちょっとご機嫌斜めなのだ。
でも、こういうのは嫌って言うよりさっさと写真撮ってぱっと帰ってもらうほうが楽。
「はい、じゃあとるよ」
とiPhoneの画面をこちらに向けて写真を撮ろうとすると、ブチュッと私の頬にキスをする弁当屋のおやじ。
え、ちょっとまって。まじでドン引きなんですけど。
口あんぐりで放心状態でいると、笑顔で帰っていきました。
お前らの文化としてキスが挨拶的なことなら許すけど、そうじゃないだろ?日本もだ!
旅行者に楽しいハプニングのつもりなんだろうか。
もうさ、いいけどさ。萎えるわ~
彼氏いなくて、もう誰かこっちを向いて~ウエルカム~!!とか思っていたけど、インドの弁当屋のオヤジは想定していなかったわ。
はあ、テンション下がる。
こうして私の対インド人への殻がより一層厚くなっていくのでした。
誰も話しかけてくるなモードLV2
それで、そのテンションで食べる弁当もマズイんだよね。
これはテンションの問題か、インド料理に飽きているのかもうどっちの問題か分からない。
到着予定は18時とかだったと思うんだけど、それを過ぎても到着する気配はなくさすがの私も本1冊読み終わった。
日も沈み、googleマップを見ているとそろそろデリーも近くはなってきているみたいでちょこちょこ駅に止まっていく。
きっともうすぐだと思う。
荷物をまとめはじめた。通りかかったお兄ちゃんにデリーってまだだよね?と聞くとあと3つだよといった。
それから私の荷物を見て置いてあった三脚を見つけ、
「お前のセルカ棒見せてよ!」
と話題を膨らませてくれた。いや、ちょっともう今日はあんまり人とはじめましてな話をするテンションじゃないんだけどな。
「セルカ棒持ってないよ」
「それだよ!それ!あ、セルカ棒じゃないのか」
「うん、違う」
「一緒に写真とろうぜ~」
「うん」
向こうがスマホで2人のツーショットをとるけど、うんっていうだけでじゃあ私も!とか楽しそうな雰囲気は出さずにさっさとどこかに行ってくれるのを待つ。
嫌な態度をとるのはやっぱり悪い気がするから、嫌な態度にならないギリギリのラインで自分からは何一つ盛り上がらないように対応する。
だって、私が今不機嫌なのこの人に関係ないし、機嫌よかったら普通に一緒に写真撮るから。
私が話を膨らませないのでしばらくなにか色々話していたけど飽きて帰っていったみたい。
彼は斜め前の上の段の席の人だったらしく私の視界から少し外れたところに座った。
で、ヒンドゥー語か何かで私の方を見ながら誰かと電話しててセルフィーどうのこうのとか言ってるから、たぶん日本人がいてセルカ棒見せてもらおうと思ったんだけどね。セルカ棒じゃなくて三脚だったんだよ!わっはっは!!みたいな会話だろうと思うんだけど、たぶんこっち見ながらお前の話をしてるんだよアピールをしてきてる。
もうめんどくさいから気づいてないふりをしばらくしてたら、またこっちにやってきて私と横並びになってスマホの画面を向けてきた。
え、さっきセルフィー撮ったじゃん!っておもったら画面にしらないおじさんが写ってて、おじさんがハァイ!って手を振ってくる。
え、なにこれ。一緒にセルフィー撮りましょうの進化系の一緒にスカイプ出てください?
なんで私がしらない人と一緒にセルフィー撮らなきゃいけないのだし、100歩譲ってそれはいいとして、なんでその知らない人の知り合いのもっと知らない人とスカイプしなくちゃいけないんだ!!
「sorry,no」
もう誰も話しかけてくれるな!!
カバンを持って席を移った。
「おい、まだデリーじゃないぞ!!」
無言で彼から遠ざかる。
私さ、頑張ったつもりだけどちょっともう無理だわ。
誰も話しかけてくるなモードLV3
その後も移動した私を探しに来たりとか、たぶん悪い人ではないと思うんだけどめっちゃうざかった。
で、本当に誰とも目を合わせずに席に座っていたらようやくデリーに到着した。
なんと到着22:30。
ジャイサルメールから22時間近くかかりました。
座っていただけなのにめちゃめちゃ疲れた。
とりあえずデリーについたけど今日は朝インドの弁当食べただけで、ほかはほとんど何も食べていなかったので何か食べておくことにした。
マクドナルド。
私の一人旅ルールが実はいくつかあって、その1つに世界展開されているファーストフードでごはんを食べないっていうのがあったんだけど、それをとうとう反故にしてしまった。
これは私の中では飛行機の国内線使うのと同等の重罪です。
しかも注文したのがマハラジャバーガーとかなら情状酌量の余地もあったかもしれないけど、チキンバーガー。
はい!有罪!
まあ、仕方ない。今日はもう疲れているんだ・・・
うまくもないし、まずくもない。普通。
お腹が膨れたところで駅から宿に移動する。
といっても私は今日の宿はまだとっていないので、とりあえず安宿の集まるメインバザールへ向かう。
駅を出るとリキシャのおじさんが寄ってきてどこに行くんだ?ときいいてきた。
「メインバザール」
「ついてこい」
あるきはじめる。値段を聞くと相場はわからないけど絶対ボッているだろうっていう価格だった。
「やっぱいいや。ありがと。」
「おい!まてよ!!」
方向を替えてあるき出す。
また次の客引きが来る。
先ほどよりは安いけど、ちょっとまだ高い気がする。
そこに別の客引きがやってきて、
「メインバザール○○ルピー(忘れたけど最初の人の1/3くらい)だ」
「OK!行く!」
「こっちだ」
「おい、待てよ!!」
横取りされたオヤジが後ろからクラクションを鳴らしながら煽ってくるけどそれを無視して冷静に発信させる客引き3のオヤジ。
「なんか怒ってるみたいだけど大丈夫かな・・・」
「いいんだよ、ほっとけ!」
この3人目の客引きのオヤジは運転がとても上手で、イライラしたりもしないし常に冷静。
自分からは話しかけてこないけど、すごくいい人だった。
「さっきさ、メインバザールまで○○ルピーって言われたんだよ」
「それは乗らなくて正解だね。いろんなやつがいるから気をつけなよ。メインバザール付近は渋滞するからふっかけてくるやつも多いかもね」
で、メインバザールは案外駅から離れていて、たどり着くまでにいくつかの観光地の前を通った。
暗くてよく見えなかったけど、そこの簡単な説明をしながらはしっていく。メインバザールからなら歩いてこれるから明日来てみるといいよとか。
メインバザールについたのは1時前になっていた。
これからゲストハウスを探さないといけない。
私は初日に1泊しているけど、そこは隣の部屋のインド人が無理やり部屋に入ってこようとしたりして絶対に戻りたくはない。
ゲストハウス自体はキレイだったし安くしてもらったしすごく良かったけど、とにかく客が最悪だった。
そこ以外となるともう私にはあてがないので歩いて探す。
深夜1時でも何人か客引きはいて、今まさに到着したよっていうリュックを背負った私に話しかけてくる。
明日は昼前にバックパッカー時代にカオサンで知り合った友達と再会する予定ですぐチェックアウトするので、部屋の広さキレイさは問わない。ただし、トイレとシャワーは部屋にある所が良い。できれば500ルピー。高くても800ルピー。
「やあ、ホテル探してるんだろ?紹介してもいい?うちはすごく清潔だしオススメだよ」
「いくら?」
「850だ」
「うーん、もうちょっと探してみる。もうこの時間だし寝れればいいからもっと安い所が良いな」
「いくらで探してるんだい?」
「500」
「うーん・・・500か・・・ちなみに何泊?」
「1泊だけ」
「何時に出る予定?」
「友達迎えに来るまでだから正確には分からないけどたぶん10時とかだと思う。遅くても昼には出る」
「そうか!滞在時間も短いんだな。ちょっとオーナーに聞いてみてやるよ」
メインバザールの通りから1本入ったところにあるゲストハウスだった。
客引きとオーナーが相談して500ルピーにしてもらった。
私の部屋は4階で、そこにたどり着くまでにインド人が何人かタムロしてた。
どうしよう、この人達が私の部屋に入ってこようとしたら・・・
「さあ、ここだよ。どうぞ」
通された部屋はとてもキレイでテレビもタオルもついててすごくいい部屋だった。もちろんシャワーもトイレも部屋についてる!
ここ500ルピーは逆に申し訳ない・・・
部屋あけてるよりはってことなんだろうと思う。
今日着てたものをサッと洗って就寝。
列車での移動はすごく疲れたしもう誰も話しかけてくるんじゃねぇ!!ってなってたけど、タクシーのオヤジがいい人だったし、いいゲストハウスに泊まれたしご機嫌で就寝。
ちょっとのことで機嫌が変わる。
9日目終了。
クロントムの野良ネコ定点観測記録2018年6月1週目【土曜日のネコたちへ】
やってまいりました。クロントムの野良ネコ定点観測記録!!
今週は3週間ぶりの土曜休みで時間があったので、オンヌットあたりの自宅から歩いてクロントムまで行ってきました。
なんとね、18kmですよ。
ちょっとネコと遊ぶという本来の目的が霞むくらいに疲れたので自宅から歩くのはもうやめます笑
さて、今日は18時頃到着。ついた瞬間雨が降り始めました。
ネコスポットに到着すると私を発見したクロちゃんとお付のネコがニャア!!!と声をあげてやってきました。
それを合図に四方八方からあつまってくるネコたち。7匹に囲まれる。
子猫たちはいままでは人が来たても積極的には出てこなかったのに今日はグイグイきます。
みんなお腹へってるみたい。
雨が降り始めたところで私も何も買わずにやってきたしあげれるものを持ってなかったので。ごめんね〜何もないのって言っていたら、何匹かは諦めて帰っていきました。
すまぬ・・・
あきらめて遊びはじめるネコたち。
先週、シロちゃんは触らせてはくれるけど、それはぼんやりしてるだけでなついているわけではないって言ったけど、この子めっちゃ人懐っこかった。
座ってたらフラーっとやってきて私の足(ひざではない)に乗ってきた。やばい!!かわいい。
推しはずっとハチワレちゃんだったけど、これから私はシロちゃんを推していくことにする!!あと私は基本全部柄とか見た目をそのまま呼び名にしてたから、実はこのシロちゃんクロントムで3代目(しかも2代はまだ健在)。せっかくこんなにかわいいので他と被らないオリジナリティーのある名前をつけてあげたい。来週までに考えよう(*´∀`)
それと先週死んだと思っていた子ネコが生きてたのを発見したんだけど、今週もいた!!この間はチラッとしか見えなかったけど、今回は写真におさめられた。
今回撮ったやつ↓
半年くらい前↓たぶんこれのどっちか
定期的にネコがごはんをせびりに来るので、コンビニで買ったエサをあげる。
今日も物陰から私を見ている孤高のミケ氏。たぶん怖がりなだけで人が嫌いなわけではないんだよな。でもこのくらいの警戒心があるこのほうが生き残っていくのにはいいんだよね。この子も2歳を超えました。
エリア外からやってきた茶色のネコ。こいつはみんなとケンカしてまわってる。今日もクロちゃんとケンカしてた。ちなみに先週再会した薄茶色の子ネコのパパ。
クロちゃんとお付きのネコは今日もラブラブ。
お付のネコの奇跡の一枚。この子はどんどん甘えん坊になってる。
お母さんのおっぱいを飲む子猫たち。ハチワレちゃんはまたぼんやりしていたので輪に入りそびれました。
お腹いっぱいになって隠れ家に戻っていく子ネコたち。
あ、ハチワレちゃん出てきた。いまさら遅い。
私もそろそろ帰ろうか、と荷物をまとめていたらおじさんがチキンをまいていった!! チキンおじさん、毎週来てくれてるっぽい。
さっき満足そうにしてたのにみんな一斉にチキンを取りに行く。
今度こそ本当にみんなお腹いっぱいになったらしい。みんなゆったりくつろぎモード。
今日発覚したんだけど、上2匹(ハチワレとブチ)がオスで下2匹(シロとミケ)がメスだった。なんとなくやっぱりねってかんじ。
上から弟たちを眺めているクロちゃん。
貫禄がやばい。
今回PENTAX k-s2っていうゴツゴツの一眼レフで行ったんだけど、シャッターの音が「ガシャ」ってデカイからネコを近くで撮るのにはいまいちだった。
他の場面なら絶対これがいいんだけど・・・
来週はいつもどおり小さいミラーレス使おう。
ではまた来週〜!!
砂漠の街でジャイサルメール雑貨屋めぐり ひとりぼっちインディア08
これまでの話
キャメルサファリから戻ってきて新しいゲストハウスを見つけた。ゆっくり体を休めるつもりが、フルパワーで遊んでしまう。そして疲れる。
前回の話
旅の目的
1日目
おはようございます。
今日でインド8日目。結構疲れてきています。体力的にもメンタル的にも。
今日はジャイサルメールの街を1日見て回って、夜中に鉄道でデリーに向かいます。
ゆっくりゆっくり18時間。深夜鈍行・・・
特にここに行きたいっていう所はないので街の雰囲気を見ながら写真を撮って歩こうかな。
強いて言うならジャイサルメールの王宮?お屋敷?には行っておきたい。
昨日買った咳止めシロップが効いたのか効いていないのか砂漠の夜よりはマシになった気がします。よく眠れた!!
朝9時ゆっくり起床して、屋上のレストランでごはん。
今日もチョーメンを注文。飲み物はレモンスカッシュ。
昨日サンダルくれた兄ちゃんがのどの調子が悪いんだからレモンスカッシュはやめておけといったんだけど、昨日のジンジャーティーぽかぽかはするけどうまくはなかったんだよね。
で強行突破。
のどには悪いかもしれないけどテンションは上がった。
カメラを持って出発。
街をブラブラする。ジャイサルメールはどこをどの角度で見ても本当に美しい。路地の1本1本全てが。
この街で買えるお土産はラクダの革製品、床にひいたり壁にかけたりするザ・インドっていう布製品が特に多かった。
城の壁から城外を見下ろしたところ
おしゃれな小物入れ
インドっぽい水タバコ
カオサンで売ってるタイルのフックはインドから来てたんだなって思った。
ごちゃごちゃした小物
スタンプ。これ欲しかったのに結局買わなかったことをいまも後悔している。
まどマギの魔女出てきそうな通路
なんでも壁にかけてある。
ラクダの置物
派手な傘
何かわからないごちゃごちゃしたものたち
裏路地
もう見ていてワクワクが止まらないですよ
街を歩いていると色々なところで声をかけられます。特に何をしたわけでもないんだけど、そうやっていろいろな人と話しながらなのでちょっと歩くのにもものすごく時間がかかります。
・なんか買っていってよっていうお土産屋さん
これはいるかいらないかでいいので特に困らない
・チャイ飲んでいきなよっていう人
歩いているとチャイ飲んでいきなよってよく声をかけられます。呼び止めて何かを買わせようというか純粋に話がしたかったり、友だちになりたい人が多いみたい。これは悪意がない場合が多いので、ホントにタチがわるいというか、抜け出すタイミングを掴むのが難しい。別に断ってもいいのかもしれないけど、例えば私がナンパ目的とかではなく「旅のお方、よくきなすった。お茶でも飲んでいきなされ」って声かけて、いやいいですって言われたらちょっと悲しい気がするんだよね。だから私はいちいちチャイによばれるし、いちいちそこで世間話をしている。
・オレを撮ってくれっていう人
これは本当にただ単純に私のカメラで写真を撮ってあげるだけで、この写真を送ってくれとか、撮ったんだから金よこせとかそういうことはなくて、写真に写ったら満足そうに去っていきます
・一緒に写真撮ろうぜっていう人
私有名でもないしかわいくもないじゃないですか?知らない人から一緒に写真撮ろうなんて言われることは生涯ないと思っていましたがインドでならわりとあります。
そんなこんながもうこの8日間続いていて、数えきれない人と世間話をしてなぜかなんだか私は人にどっと疲れてしまいました。
昨日まではそれはそれで嫌じゃなかったんだけど、なんかもう誰も話しかけてくれるなって思うようになってしまった。
引き金をひいたのはジャイサルメールの城の門に続く長い坂の上にある有名なラッシーやさんの出張店でラッシーを飲んでいたときのこと。
道路の脇に机と椅子が置いてあるだけの場所。
むかいのテーブルには白人のご夫婦と2歳くらいの男の子がいてその男の子は金髪のふわふわの髪の毛でとてもかわいらしい顔をしていた。それで、坂を登ってきたインド人観光客の一行が同じく2歳位の女の子を連れて歩いていてうちの子とオタクのお坊ちゃん、一緒に写真を撮らせてはもらえないだろうかと声をかけていて、お母さんはいいですよって一緒に写真を撮らせていたの。
それでさ、それを見かけた他のインド人がどんどん集まってきてふわふわの金髪の男の子の写真やその子と’オレ’のセルフィーを撮りはじめて、お母さんは困っているな~と思ってみてたんだけど、人はどんどん集まっていくんだよ。でインド人の旅行者が白人家族を囲っていてこっちむいて~っててをふったり、英語が喋れないから指をパチンパチンって鳴らしてこっちむけって注意むけたりしてるんだよ。
もう、なんか道端の猫の写真を撮るみたいに子供の写真とってて、それを傍から見てる私は結構ひいちゃってうわってなってたら、
お母さんがとうとうキレてNO!!NO!!NO Photo!!って叫びだしてラッシー屋のお兄さんも出てきて写真をとるのはやめてって。
インド人が去ったあともお母さんは怒りが収まらないみたいだし、そこにまた新しいインド人が声をかけようとして店主が出てきて今こういう状況だからやめてって説明したりで、そばでラッシー飲んでただけの私も疲れてしまった。
そこから私のインド人疲れがどっと出てきて、もう誰も話しかけてくれるなモードに突入した。
意外なことにこっちがおまえらはなしかけてくんじゃねぇぞ!って思ってると、話しかけてくる人も少ないし、話しかけられてもすぐに会話が終わるんだよ。私もそんなツンケンしてたら楽しくないけど、省エネモードで過ごすことにした。
さて、省エネモードで王宮へ向かいます。
入場料は500ルピーでそれプラスカメラの持ち込み代金を払います。
今回も音声ガイド付き。
この前見たジョドプールの城は門から全てが観光地だったのに対して、このジャイサルメールは建物だけなので、規模的には小さかったです。キレイはキレイなんだけど、どうしてもジョードプルの城と比較してしまうんですよね。
城から出てすっかり日もくれてきたので荷物をまとめることにします。
街から駅までは少し距離があるんだけど、高い手数料を払う代わりにオーナーが駅までの送迎をしてくれることになっています。
オーナーがバイクで10時に送ってくれると言ったので、まだ少し時間があるみたい。
ジャイサルメールで最後の晩ごはんを食べに出かけることにしました。せっかくなので見晴らしのいいキレイな所が良いな、とフラフラしててナイスビューとかなんとか書いてあるレストランに入りました。2階や3階にも席はあるけど、私は眺めのいいところに座りたかったので屋上まで登ります。
屋上には私しかいない。この景色を独り占めだ!
トマトパスタとチーズモモを注文。
頼んだものが出てくるまで私はライトアップされて金色に輝くジャイサルメール城を眺め、さすがのゴールドシティーだなって思った。
しばらくするとトマトパスタが出てきた。今日この街から旅立つってことで鑑賞に浸っている私がゴールデンシティーをながめながら食べるトマトパスタを食べてそれがまずいはずがない!!
いや、まずい・・・
衝撃的にまずい。トマトパスタなんて誰が作っても美味しく作れるんじゃないのか?癖のありすぎるチーズと、粘度高めのトマトのソースと、やわらかい麺と、その全てがマズイ。かなしい。
私だいたい何食べても美味しいんですけど、ちょっとこれは完食できなかった。
そして、そろそろ帰りたいけどモモがいつまで経っても出てこない・・・
もし忘れてるならもう食べなくってもいいかな
「すみません、チーズモモ頼んだんですけどまだですか?」
「え、あ!ちょっと待ってください!」
「あ、もしまだ作ってなかったら・・・」
行ってしまわれた。
たぶんそこから作りはじめて15分位でできたよ!!ってホカホカのモモを持ってきてくれたんだけど、既にゲストハウスのオーナーが送ってやるよって言っていた時間が近づいている。結局モモには手をつけずに包んでもらってゲストハウスに戻る。
ゲストハウスの入り口でyoutubeを見ている兄ちゃんに、
「10時にオーナーが迎えに来るって言ってたんだけど、もう来たかな?」
「そうなの?いや、まだ来てないよ。」
「オーナー来たら教えて!10時に来るって言ってたからもうすぐだと思うんだけど・・・部屋で荷物まとめてる」
「OK!来たら教えるよ」
荷造りはほとんど終わっていたので、まだカバンに入れてない細かなものをほおりこんでいく。
よし!準備できた!!
「ねぇ!オーナーきた?」
「いや、まだ来ないよ」
なんでや・・・
「悪いんだけどさ、オーナーに連絡してみてもらえるかな。ゴメンね」
「分かった」
「・・・電話でないや」
「え、ちょっ!マジで?」
出発は12時半で、今の時刻は10時過ぎ。
駅までは正確には分からないけど、バイクなら10分くらいではないだろうか。
この街のリキシャは帰っていくのが早いから10時過ぎだともうほとんど残っていない気がする。
歩いても全然間に合う。間に合いはする。でも、この大荷物を担いで不確かな道をフラフラ歩きたくない。
「分かった。ちょっと一旦部屋に戻るからオーナー来たら教えてくれる?」
なんか焦っても仕方ない気がするので部屋に戻った。10分後にまた電話かけてもらおう。
10分後・・・
「ねぇ、悪いんだけどさ、オーナーにまた電話かけてもらってもいい?」
「了解!・・・今城の外にいるから15分後に来るって」
「ほんと!良かった!何度もごめんね!ありがとう。部屋で待ってるからオーナー来たら教えて」
「だいじょうぶだよ~来たら教えるね!」
なんか今日はうまくいかない1日だったな。
そして20分後・・・
「ごめんごめん、今日は地元で飲み会があって」
なんでや。おれは寝るのが早いからできたら12時とかだともう寝るから10時にしてっていったの君じゃないか!!
まあ、いいよ。もう私は色々疲れてる。
考えるのも怒るのにも疲れている。
私の住んでいる国(タイ)の言葉でこういう時に使ういい言葉があるんだ。
マイペンライ!!
オーナーに送ってもらっている途中、城外で明らかに困っている韓国人か中国人のカップルを発見
オーナーがバイクを止める。
「おい、お前たちどこに行きたいんだ?この時間はもうリキシャはないぞ」
「!!asdagasdls;lgsaa??」
オーナーを見たあと後ろに座っている私を同郷の人間と勘違いして何かを私にきいてくる。韓国人だった。でも私は韓国語がわからないから、チョットボクナニイッテルカワカンナイって顔をしてたら、
あ、ごめん韓国人じゃないのか。って気づいたようでオーナーと話し始めた。どうもホテルを探してるらしくオーナーにスマホを渡してオーナーがそれを見る。
「ここか。歩けなくはないが遠いぞ。ここで待ってろ!こいつを駅まで送り届けてそれから君たちを送ってやる!80ルピーだ!」
困っている人は放っておけないが、ちゃっかりお金は請求する。
ビジネスチャンス!!
結局なんやかんやしていたら駅についたのは23時を過ぎだった。
ホームには既にデリー行きの列車を待っている人で溢れていて、座るところはない。
椅子がない人は地面に座ったり寝っ転がったりして電車を待っている。
眠たいわけではなかったけど、なんとなく私も地面に寝転んで大勢の人たちに混ざってみることにした。
みんな疲れている様子だったけど、私は地面に寝転がっている→インドっぽい!!って言うことにワクワクしている。
ああ、駅で寝てる!!インドだ!!
そう思っていると背後から肩を叩かれた。
インド人のおばさんだ。
私のカメラをゆび指してくる。
カメラ?ああ、写真撮れってことか!
カメラを指さしたあとでおばさんを指差すと、おばさんはキリッとキメ顔になる。
写真を撮って見せてあげると、横で寝ていたおばさんの子供を起こして、子供にも写真にうつるぞ!っていってこちらを向いてくる。
子供眠そう・・・
撮れた写真を見せると子供もキリッとした顔になってもう1枚。
お礼なのかなんなのか、木の実を私に分けてくれた。
たぶんインドのおやつなんだと思う。
しばらくすると列車が入ってきて親子が乗り込んでいった。
私も自分の車両に乗り込む。
今回の座席は三段の1番下の段。
上は上がって降りてがめんどくさいし、窓がないから。
今回は18時間かかる予定でデリーに到着するのは明日の夕方。
外を眺めたくなることもあるでしょう。
人はまばらで私のブースは6つのベットがあったけどいたのは4人だけだった。
長い列車の旅が始まる。
8日目終了
クロントムの野良ネコ定点観測記録2018年5月4週目【土曜日のネコたちへ】
ネコが大好き浦島ムービンです。
ここ2年ほぼ毎週欠かさずにやっていることがありまして、それは何かと言うと土曜日にクロントムまで行っての野良ネコ観察することです。
バンコクには野良ネコがたくさんいてネコスポットがたくさんありますが、私はここがお気に入りです。
単純にネコがいっぱいいるから通っていたんですが、2年も経つとかわいいこと以外にも色々なことが見えてくるんですよ。
ネコの性格とか、それぞれの関係性とか、縄張りとか。
2年通って本当に今更なんですが、ネコ観察の記録をつけようかなと思うようになりました。
クロントム通いはたぶん毎週やるので、私が記録を続ければきっとシリーズ化されるはず。
今日はその第一弾。
今日は仕事終わり20頃にクロントムに到着。
ねこおばさんがあげたごはんをみんなで食べているところでした。
今日はナイトマーケットがあるのでそこそこ活気があって、ネコにエサをあげに来てる人もたくさん。おじさんがフライドチキンをまいていった。みんな一斉に自分のチキンをGETして四方八方に散っていく。
私の推しのハチワレちゃん。3月のはじめに生まれた4つ子の1匹。
4匹の中では小柄でおっとりしてるからちゃんと食べてるか心配だったけど、食べ物にものすごく執着があることが発覚。食べてるときに近づくと唸り声を上げます。こわい。兄弟の中では一番目が大きくてかわいい。
ブチくんは要領がいい。好奇心が強くていつもちょこまか動いてるわりにお母さんが子供にかまっているときにはササッと出てきてお母さんから一番かわいがられている(ように見える)。
ミケちゃん(右)はいちばん臆病で警戒心が強い。クロントムにいる三毛猫は警戒心の強い子が多い気がする。いままでどの三毛猫とも仲良くなれていないので、今度こそは仲良くなろうと密かに思っている。
しろちゃん。されるがままにゃんこ。1番人を怖がらない。ただし人懐っこいかと言われるとそうでもないかもしれない。おとなしくてぼんやりしてる。
4つ子のお母さん。この2年で私が知ってるだけで4回子供を生んでいる。触ろうとすると引っ掻いたり、人があまり好きではないんだけど、最近はごはんをあげるとなでても怒らなかったり。私とお母さんはビジネスライクな関係。
この2匹はほんとに仲良し。いつ見ても一緒。クロちゃんはお母さんから生まれた4つ子のお兄ちゃん。たぶん1歳半くらい。小さい方の顔の白いネコはよそのお母さんから生まれた6ヶ月くらいのネコ。つまりクロちゃんはロリコン。
これクロちゃんのひざを枕にしてるんだよ!!かわいすぎ!なつきすぎ!!
この子1ヶ月位前まで全然触らせてくれなかったのに最近は触っても逃げなくなったしもっとやれってかゆいところを向けてくる。
愛想のない三毛猫。こいつは他の猫と遊んでいるところを見たことがない。孤高の猫。
ケンカはしないけど仲良くはない。でも私が他の猫を眺めて座っていると絶対手は届かないけどそこそこ近めの距離に座ってきたりする。ハイレベルなツンデレ。
たまに縄張り外のネコがやってきたりもします。こわい。
かわいいハチワレちゃん
どの角度から見てもかわいいハチワレちゃん。
あつまってくるネコ
みんな寝た!私も帰ろう。また来週〜!!
砂漠の街ジャイサルメールとインド疲れ! ひとりぼっちインディア07
これまでの話
ついに迎える30歳の誕生日、なにか思い出に残るようなことがしたいと思い「30歳を迎える瞬間に砂漠で満天の星空を見ながら野宿」をすることにした。デリーからパキスタンの国境近くの砂漠地帯までやって、1日遅れで満天の星を見ながら野宿に成功
前回の話
旅の目的
1日目
おはようございます。砂漠の夜明けです。
今日もしっかり夜明け前に目が覚めて朝日の写真をとりました。朝日や夕日なんて私の住んでるバンコクでだって、もちろん日本でだって見れるのに旅行先だとなんでこんなにサンライズやサンセットにこだわるんだろう。
日頃からもっと朝日と夕日に思い入れろ。
砂漠の朝日とってもきれいでした。
起きたら寝床は砂まみれだった。
しばらくするとラナが朝食を作ってくれた。
これが朝ごはん。
朝ごはんを食べてたら昨日晩御飯を食べた時にいたおじさんがやってきて一緒にごはんを食べた。
「そうだ、キミ昨日咳きこんでたよね?もう大丈夫?」
「え?大丈夫だけどなんで知ってるの?・・・あ!もしかして、昨日様子見に来てくれたのおじさんだったの?」
「そうだよ。キミの咳遠くまで響いてたよ!」
「ごめん、心配してくれてありがとう。暗かったから誰だか分からなかったんだよ」
昨日私が強盗かと思ったのはこの人だったらしい。めちゃめちゃ身内だった。笑
さて朝ごはんを食べたらクーリーの村に向かって移動します。ラナがその辺をフラフラしてるラクダを捕まえてきて、おじさんもどこからともなくラクダに乗って走って戻ってきた。そうしたら後ろからものすごいスピードで一回り小さいラクダが追いかけてきて、何事か!?と思っていたんだけど、どうもおじさんの乗っているラクダの子供らしかった。
かわいいっ!!おっぱい飲んでる!!
お母さんのお出かけを見て寂しくなってついてきちゃったらしい。
かわいすぎ!!
またラクダにまたがって村を目指していく。
どうも私達が野宿していたのは村の直ぐそばだったみたいで30分ほどで村についた。
1日ぶりのクーリー村なんかすごく久しぶりな感じがする(といってももともと1日しか滞在していないけど)。
アルジュンゲストハウスに到着!部屋のシャワーを貸してもらえるのでシャワーを浴びます。
昨日砂漠で野宿で寝てるでしょ?シャワー浴びると恐ろしい量の砂が出てきました。
もちろん水シャワーだけどすっきりさっぱり。
部屋を出るとプジャカワが英語の勉強をしていて、昨日がうそみたいに私に全く興味を持ってくれず真面目に英語の勉強をしている。横からちゃちゃ入れるとうざそうにされたので私はサントスと遊ぶことにした。
サントスは今日もめげずにチョコレートっていうんだけど、昨日あのまま砂漠に出てそこから直でここに戻っているんだからチョコレートなんてあるわけ無いだろ。
とはいえ、アメでもあったらあげようと思ってカバンをあけると、2Lのコーラを発見。
昨日砂漠に運んでもらったコーラ2Lをまだ開けずに戻ってきてしまったことを思い出して、ラクダ使いの少年にチップ代わりにあげることにした。(あれ?サントス・・・)
「ねえ、君コーラ好き??これ開けてないからもしコーラ好きだったら飲んでよ!昨日のキャメルサファリすごく楽しかったよ!ありがとう!」
「え?いいの!?ありがとう!お父さん、ムービンがコーラくれたよ!サントスも一緒に飲もう!あ、でも冷やしてからのほうが良いかな!あとでもらうね!」
もうね!この少年ほんといい子なんだよね!ちゃんとお礼が言えるし、もらったことをパパに報告してたし、妹にも分けてあげてるし。
それから間もなくしてバスがやってくる時間になった。もう一日くらいこの村でぼんやりするのもいいかなって思ったけど、スペイン人のラウラとホセがさあ、ジャイサルメールにかえろうかって声をかけてくれたので、私も一緒に帰ることにした。
一昨日の晩アルジュンゲストハウスについて書かれてるWEBサイト見せてよ!って言ってきたジートゥ。僕への返信来た?って聞いてきたけど残念ながら来なかった。たぶんメール見てないんだろうな・・・ かわりにここに16歳のジートゥを載せておこう。そして私がまた会いに行こう!またきてね!と、見送ってくれた。
バス停には私達以外にもたくさんのひとが待っていた。コンクリートのブロックに腰をかけていたおじさんが、よって場所をあけてくれ3人でそこに座って待った。
バスはすぐにやってきた。なんと、車掌がここへ来るとき載ったバスと同じ人(私に友達紹介してって言ってきた人)だった。
「あ!日本人じゃん!おかえり~待ってろよ。席あけてやるからな!おい、お前席をあけてやれ」
といって最前列に座っていた小学生くらいの女の子を立たせた。
タイでは子供に席を譲らないと非国民みたいな顔をされるけど、インドでは1番最初に立たされるのは子供。子供も無理やりたたされて、あとから来た外国人に席を譲らされてかわいそうだなって思ったから、私は立ってても大丈夫だよ!ありがとうっていうと、いやいやどうぞどうぞ!問題ない。さあ!座れ!と立たされた子以外の周りの人がいっせいににこやかに言うのでお言葉に甘えることにした。ごめん!小学生!!
で、隣に座ったおばちゃんが結構フランクに話しかけてくる人で(ラジャスタン語で)、ジェスチャーで色々話しをした。不思議なことに案外通じる。
途中で車掌がお金回収しにきて私がお金を出すと、それで一緒に払ってと言われなぜかおばさんとその子供のお金を払うことになる。立替的なことかなと思ってとりあえず出したけど、お金返してくれる気配はなく、まあバス代なんてしれてるので良いんだけどなんでやねん!って感じだった。
水あるからこれを飲みなよ!と声をかけてくれた。なんでもしてあげるし、なんでもしてもらう垣根のない人なのかもしれない。
満杯なのに封がきれててたぶん井戸水なので、これを飲むと腹壊すっておもってにこやかにことわった。私もあるから大丈夫だよって。
で、あらそう?っておばちゃんが水を飲んでそれをそのまま足元に吐き出した。
え?うがい?車内で?地面に荷物とか置いてあるのに?マジで?と思ってぎょっとしてインドすげえなって思っていたら、立たされた小学生の女の子もおばさんを見てぎょっとしてたのでたぶんこれがインドではないはず。
インド人特有のギョロッとした目をさらに見開いて子供ドン引き・・・
おばちゃん、ワイルドすぎワロタ・・・
で、私の腕輪をあげるわっておばちゃんの腕についてる腕輪をひとつくれようとしたんだけど、私の手がでかくて通らずジャイサルメールについたら買ってやるから!って謎の約束をした。ジャイサルメールからクーリー村に向かう途中にブレスレットあげるって言われて、そのあと友達!店を見ていけって言われる勧誘のためのプレゼントを経験していたので、これもその一種なのかなと変に勘ぐってしまいこのおばちゃんがいい人なのかどうか分からない。うーん、いい人なのか、どうなのか。でもただのいい人ってパターン結構あるしな。だとしたら断るのもなんか悪いし。
そう考えていたら、ジャイサルメールについたらしくて、ラウラ達が降りるよ!って声をかけてくれたので私もさっと降りておばちゃんバイバイ!って手を降った。おばちゃんは腕輪買ってあげるから待ちなとか言ってるっぽかったけど、めんどくさいので満面の笑みで分からないふりをした。
バス停からゲストハウスの集まる城内はちょっと距離がある。
ラウラ「ムービン、今日泊まるゲストハウス決まってるの?」
私「いや、まだ決めてない。パラダイスって所に泊まってたんだけどそこ600でシャワー外だからもっと条件のいいところ探したいんだよね。」
ラウラ「私達のところ350で部屋にシャワーついてたからオススメだよ!部屋もまあまあ」
私「いいねえ!そこ紹介してよ!」
ホセ「もちろんだよ!ムービン。リキシャ乗る?それとも歩く?どっちがいい?」
私「どっちでもいいよ!歩くの好きだし、リキシャも好き」
ラウラ「だったら歩いていかない?この近くにガディサール湖っていう有名な場所があるんだけど、そこが結構キレイでよかったよ。もしまだ行ってなかったらついでによるといいとおもう!」
私「いいね!私そこまだ行ってないから連れて行ってよ!」
ラウラ「OK!ではいきましょう!」
それで連れて行ってもらったガディサール湖。めちゃキレイ!
来ているのはインド人ばかりでちょっとしたおみやげなんかも売っている。あとはボートに乗れたり、馬車(ラクダ車)に乗れたり。
湖によってそこから再び歩いて城内を目指すんだけど、私のビーチサンダル、昨日砂漠で壊れてしまって、20m歩くごとに鼻緒が抜けてしまうのでゆっくり歩いてもらった。←おとなしくリキシャにのればよかったかもしれない
ビーチサンダル売ってたらほしいなって思ったけどビーチサンダル案外見当たらないもので、結局買えず。
ゆっくりとゲストハウスに到着。
テンプルビューというゲストハウス。部屋も広いし、トイレもシャワーも部屋の中だし、これは350ならなかなかgoodなプライス!
即決!
ラウラとホセは夜まで部屋を借りて夜行列車で南部の街に移動するらしい。
私はチェックインをして屋上にあるルーフトップレストランに行った。
テンプルビューという名前の通りテンプルをビューすることができる。
このお寺たしか有名なお寺で入場料がいくらかかかるらしい。
で、レストランにいたゲストハウスの兄ちゃんが、ここから見ればタダだし、中に入ってもたいしたものないからここでゆっくりしていけばいいよって声をかけてメニューを渡してくれた。
私はチョウメンていう焼きそばとホットジンジャーといういかにものどに良さそうなお茶を注文した。
兄ちゃんがさっと作って持ってきてくれて、それを食べている私の前に腰掛けた。
しばらくその兄ちゃんと世間話をした。
この街はあまり日本人はこないとか、中国人はよくくるとか、友達が日本で働いているとか。
ご飯を食べ終わってこれからどうするかを考えた。
今日は昨日砂漠野宿だったこともあって、ゆっくり過ごすことにする。
街をブラブラしながら必要なものを揃えよう。それだ!
必要なものは、シャンプーとコンディショナー、それからビーチサンダル、咳止めの薬。
とりあえずこれくらいそろえばいいかな。
シャンプーとコンディショナーは城内でも見かけたのでたぶんすぐに買えると思う。ただ、サンダルと薬はな~まだ見かけていない。
レストランの兄ちゃんにどこで買えるか聞いてみる。
「ねえ!欲しいものがあるんだけど、どこに行ったら買えるか教えて。喉の薬とサンダル。ほら見てビーチサンダル昨日砂漠で壊れちゃった。履ければなんでも良いんだけど、どこかこの近くに売ってるところない?」
「薬は城の外側の通りをまっすぐ行っただいたいこのあたりにあるよ。薬屋さんで道路に面してカウンター出てるからたぶん分かると思う。ビーチサンダルか・・・このあたりでは見ないかな。たぶんどこかにはあると思うんだけど・・・そうだ!オレのビーチサンダルあげるよ!ちょっとまってて」
「え!いや!それは・・・」
そう言い残して下に降りていって、すぐにまた屋上にもどってきた。
「これなんかどう?履ける?それかスリッパみたいなやつもあるけどどっちがいい??あとサンダルじゃなくて靴もあるけど、靴だとサイズがちょっとむずかしいかな」
「え、ホントにもらっていいの??あるくの大変だからすごく助かるけど、困らない?」
「ああ、いいよ!全然!他にもあるし、必要だったら時間がある時にまた買うから」
「いくら払えばいい??」
「いや、いいよ。これはあげる。俺の使い古しだし。」
「いや、でも・・・」
「いいって!いいって!また、暇な時にここで世間話しよう!」
なんや、こいつ。イケメンか!
そういうわけで、私は無事にビーチサンダルをゲットしたのでした。
兄ちゃんにお礼を言って、薬探しの旅に出る。
城外か、城外ねぇ・・・
実はクーリー村に向かう時に城の門のところでお土産屋さんからブレスレットもらってて、次通るときは店を見ていってね!絶対に!と言われたからあんまり門通りたくないんだよね。インド人人見つけるの得意だし、絶対バレる。
そんなこと言ってるともう500m先まで響き渡る咳が止まらないので、渋々と出かけることにした。門の近くまで行き遠くからお土産屋を見ていると、そのおばさんは今不在のよう。
今がチャンスだ!!!なんで、こんなにコソコソと移動しないといけないんだ・・・
ここを曲がると城の門のお土産広場・・・心の準備はできた!いざ!!
競歩で土産物屋を見ないようにしてすごいスピードで通り過ぎる。よし、抜け出すの成功!!
地図を見ながら薬屋に行った。すぐに分かった。
薬とか元値が高そうだしいったいどのくらいボラれるんだろうって思ったんだけど、すごく安くてしかもパッケージに書いてあるとおりの値段で売ってくれた。インド人優しい!!みんなボッてくるんだと思ってたのに←
買ったのは咳止めのシロップ。眠くなるから気をつけろと言われた。
大丈夫、今仕事ないんで。
これで一応目標達成。ラッシーやさんを探しながら街を散策。
インドはマジで犬がいっぱい。
犬好きは一度はいくべし!
通行人に教えてもらったラッシー屋さんでラッシー休憩!
地元の人たちのグループが何組かいて、私も席についた。
やっぱラッシーはどこで飲んでも美味しい。
しばらく休憩し、もう一周グルっと回ってそろそろゲストハウスに帰ることにする。
さて城内に潜入せねば。きっとまだおみやげやさんはいるはずだ。
見つかりませんように・・・
門に向かっていると、おじさんに声をかけられた。
「やあ、どこいくの?バイクタクシー必要ない?」
「うん、大丈夫。ゲストハウスに戻るから」
「まだ日が暮れてないのに?もったいないよ。せっかくなら夕日を見てからにしたほうがいいんじゃない?いい夕日スポットあるよ」
夕日!それはちょっと見ておかないといけないきがした。
「だったらさ、バダ・バーグまで行ける?いくら?」
なぜ突然バダ・バーグという名前が出てきたかと言うとインド旅行を画策している時に見た195mm Burstというブログでそこに行ったと書いてあったのを思い出したから。王様のお墓とその周りに無数の風力発電がまわっていて、そのむこうに沈む夕日。195mm Burstさん(なんの面識もないのに突然名前をあげてごめんなさい)のインド旅行記写真も文章も最高にステキなのでもしお時間あればぜひとも見ていただきたいんだけど、それで強烈に印象に残っていた。
なんかかなり安めな値段で行ってくれるらしく(値段忘れたけどかなり良心的だった気がする)、往復で?と聞くともちろん往復だよと。
「じゃあ、おねがいしようかな」
「さあ、乗って」
それで始まるおっちゃんとのバダ・バーグの旅。
城から30分くらいかかったと思う。道と原っぱ。時々風力発電。このあたりは本当に風車が多い。
結構遠かった。
バダ・バーグ
遺跡の手前で入場料を払って、遺跡に入る。
おっちゃんいい人で私ほったらかしてそのへんで待ってたらいいのに、ほら、こっちがキレイだよとか、私の写真を撮りながら一緒にまわってくれた。
風力発電の向こう側に沈んでいく夕日を眺めながめる。
空がグラデーションになっていて本当にキレイだった。古い王の墓と風力発電ていう古いものと新しいものがいっしょくたになっている感じもよかった。
さて、日も沈んだし。帰ろうか。
バイクに乗ってジャイサルメールの城に向かって引き返す。、
「もしも君が行きたかったら、この近くにすごいパワーが溢れる場所があるんだけど、君はそこに行きたい?」
「近いの?」
「うん、近いよ。」
なんかよくわからないけど寺ではないけど、おじさんが信仰しているなにかしらのものがこの近くにあるらしい。
「じゃあ、近いんだったら寄ってもらおうかな」
「OKじゃあよっていこう。僕の好きな場所なんだ」
とおもむろにUターンして街とは逆の方へ進み始めた。
え?方向逆なん!?まあいいか。
しかし、すぐ近いがなかなか到着する気配がない。
そうしている間に沈んだ夕日の余韻がのこってうっすらと明るかった空がどんどん暗くなっていた。
「ねえ、もう結構進んできたけどまだ?もっと遠い?」
「ああ、もうちょっとだよ。」
やばい、昨日の今日であれだけどこれまた丸腰の女がどんどん街から外れている危険な場面なのではなかろうか。
過去から何も学ばない浦島ムービン30歳。
これ、ホントになにかしらの信仰の対象があるんだろうか。
それともホントは目的地なんてないのかもしれない・・・
もう、これは引き返せない・・・
そうやって人気のない真っ暗な周り畑ばかりの道を走ること十数分。
「ついたよ!もうすっかり真っ暗だね。ささ、入って入って。」
ヒンドゥー教?の寺のような小さな建物に到着した。
人の姿は見えないけど、ろうそくの炎が灯っているし、人の気配はある。よかった!ちゃんと目的地あったよ!!
おっちゃんがここで口をすすいで、とか参拝?の仕方やどんないわれがあるかを説明しながらあるいてまわった。
途中建物からお供えを運ぶおじさんが出てきて、たぶんここに常駐している人みたいだった。
人もいる!OK!!
小さな建物なので、あっという間に見終わって、建物から出た。
「こっちが雰囲気いいんだ。ついてきて!」
と言われたのが建物の裏で、小川が流れているようで大木がはえていて、たぶん明るかったら雰囲気良さそうだけど、ちょっとあったばかりのおじさんと2人でいてもざわざわするだけだ!
「天気がいいときはね、ここにみんなで集まってごはんを食べたりするんだ。川も流れてるだろ?すごくいいんだよ。さあ、行こうか。」
そして今度こそバイクに乗ってジャイサルメールに戻る。
たぶん、純粋に自分のすきな場所に連れてきてくれただけっぽい。
なんや、ただのいい人か。よかった!!ほんとうによかった!!
やっと街の中心まで戻ってきた。
「ちょっとビールでも飲んで帰ろうよ。寄ってもいい?」
寄るのはいいけど飲酒・・・インド・・・うーん・・・
「うん、いいよ」
それで、ライトアップされたジャイサルメール城が一望できるすごく見晴らしのいいレストランに行った。門もすぐ近く。
「君が注文すると外国人料金になるから、僕が注文するね。何飲む?なんか食べる?」
「えっと、じゃあビールで」
それからおっちゃんと世間話をした。
明日デリーに帰る事をいうと、もう一日のばしなよ。そうすれば僕も一緒にデリーに行くよって本とかウソかよくわからないことを言って、適当にかわしながらゲストハウスに戻ることにした。
ビール代はおじさんが払ってくれた。
「じゃあおっちゃん、これ今日のバイタクの代金なんだけど」
「いや、いいよ。僕も楽しかったし」
「え?いやいや、本当にそういうわけにはいかないよ!これ受け取って!」
最初の言い値の2倍のお金を渡して別れた。
そもそも言い値がめちゃくちゃ安かったし、ビールもおごってもらったので。
おっちゃんすごくいい人だったけど、愛が重い・・・笑
おっちゃんと別れ、城内に戻った。もうすっかりお土産屋も撤収したあとだったので堂々と潜入。
小さな商店でシャンプーとコンディショナーのセットになったやつを買って帰った。
ゆっくり過ごすつもりだったのに、今日もガッツリと遊んでしまった。
明日こそはゆっくりと過ごそう。
7日目終了。
砂漠で過ごす30歳の誕生日! ひとりぼっちインディア06
インドから帰ってきてもうかれこれ時間が経っていますが、先日ツイッターで「更新されているところまで読みました」と声をかけてくれた方がいて、せっかくなのでインド旅行記最後まで書こうと思い続きを書いています。インドの話どんだけ引っ張るんだよ・・・と思っておられる方、わかります。私もそう思っています。ですが、もう少しお付き合いください。
これまでの話
誕生日の瞬間を砂漠で野宿しながら過ごすため、やってきた砂漠の村。
なんとか30歳の瞬間に砂漠にいるためにその日のうちに砂漠へ出ようとするが、ラクダ使いのアルジュン氏に翌朝出発するように説得され、翌朝のキャメルサファリに備える。
旅の目的↓
インド旅行1日目↓
前日(インド5日目) ↓
砂漠で過ごす30歳の誕生日! ひとりぼっちインディア06
咳が止まらない。ぼろぼろになって目覚めた30歳の幕開け。
シャワーを浴びて外に出た。
ドアをあけると部屋から出てきた私を見て少年がお誕生日おめでとうって言って握手してくれた。
ありがとう、キミがおめでとう一号やで。
そうすると会う人会う人みんなおめでとうって声をかけてくれていつの間にか私が誕生日なことを知っているみたいだった。
しばらくすると、さっきの少年が朝ごはんだよ!っていってスペイン人カップルの部屋をノックした。
アルジュンのごはんはすごく美味しい。
あまりスパイスが強くなくてインド料理がちょっとだめになってきた私にはすごくうれしかった。
ごはんを食べている間に、私のまわりをチョロチョロするサントス。
小さい声でチョコレートとつぶやくんだけど、残念ながら私はお菓子をもっていない。なぜなら昨日井戸の周りでおかし取られた配ったから!!
すまん!
しばらくするとキャメルサファリに出発する。
飲水はそれぞれがアルジュンのおっちゃんから購入する。何本くらい必要?って聞くと4本くらいじゃないかな。と言われ水1.5L4本購入。1本は自分のリュックに入れて3本はラクダとその上にかけてある座席の間にしまい込む。水がなくなったら新しいものを出してもらうスタイル。
夜砂漠に飲み物とか必要なものを届けるけど何がいる?ってっ聞かれてとりあえずビールを2本頼んだ。
砂漠でビールとか絶対うまい!私そんなにお酒飲まないけど、スペイン人がきっと飲むだろう。
そしてキャメルサファリにいざ出発!
私とホセ、ラウラの3人に対してガイドは2人ついた。
ひとりは20すぎくらいのお兄ちゃん。必要以上のことは全くしゃべらないクールガイ。
もう一人は朝1番におめでとうって声をかけてくれた少年。
あの少年、ラクダ使いだったのか!!
実は密かにラクダに乗る予習を(偶然にも)昨日していた私はどのくらい揺れるかどんなふうにすればいいか分かっている。
それでもやっぱり大きく揺れるのでラクダが立ち上がる瞬間はドキドキした。
絶対これ、今までに落ちた人何人かいると思う。
少年が2頭のラクダをひっぱり先頭を歩く。
兄ちゃんのほうが後ろを歩き私のラクダを引っ張る。
昨日のラクダみたいに走ったりはせずにひたすら歩いて進んでいく。
ひたすら・・・
ただひたすら・・・
砂漠というよりは荒野ってかんじだった。
私の乗っているラクダはバブルと言う名前でラクダ使いの兄ちゃんはラナって言うらしい。
しばらくラクダに乗って進んでいると、遠くに猛スピードでラクダが走っていくのが見えた。猛スピードで砂漠をかけぬけ立ち止まってはえている木の葉っぱを食べ、また走って行き葉っぱを食べというのを繰り返している。荷物はのせていなさそうだし、見える範囲に人影は見えない。
「ラナ、あれって野生のラクダ?」
「そうだよ。」
「うわ!!野生のラクダもいるんだね!!!」
「うん。」
必要以上のことはしゃべらないクールガイである。
飼われてるやつしかいないと思っていたんだけど、野生のラクダって結構いるもんなんだね。
茂みからポケモン飛び出してくる時、たぶんこんなかんじなんだと思った。
野生のラクダが飛び出してきた!
昼前までラクダに乗って砂漠というより荒野を進んできた我々の目の前にとうとう砂漠が現れる。
大きな木の下で止まってここで3時まで休憩だそういってラクダに積んでいた荷物を降ろしてラナたちはお昼ごはんを作り始めた。
レジャーシートをひくテンションで布団を引き始めてここに座って休んでいいよって言われた。
荷物をおろしたラクダは開放感にあふれていて地面にゴロゴロと背中をこすりつけている。
スペイン人の女の子ラウラがネコみたいでかわいいねって言った。
確かに!!ごろにゃんごろにゃん言いそうな仕草だ。
せっかく砂漠を目の前にしているので木陰で休憩よりも探検だよね!
荷物は木陰に置いてカメラとiPhoneを持ってうろうろしてみる。
砂漠の上をビーチサンダルで歩くと砂に埋もれてすごく歩きにくかった
砂に足を取られながらゆっくり丘の上に向かってみる。
途中でビーチサンダルの鼻緒がすっぽ抜けて壊れてしまった。
鼻緒を自分で無理やり直してまた歩き始めるけど、数歩歩くとまたすぐにすっぽぬけてしまう。
仕方ないので裸足になって歩いてみると、砂が焼けて熱くなっていてとても歩ける状態ではなかった。
走って熱が伝わる前に足を離す作戦も、砂に足が沈むのでうまくいかずそれでも日陰を探して走り続けるしかなく、足に大きなダメージを受けた。
これ、周りに人がいればまだ楽しそうな一コマかもしれないけど、終始ひとりでやってるからね。
砂漠の真ん中で砂が熱くてひとりで跳ね回る30歳のお誕生日”ガール”。想像してみて。地獄ですよ。
まあ、砂漠とはきっとこういうものなんだ。私が求めていた寂しさとは少し違うかもしれないけど、大きくくくればそれの1つかもしれない。
それからはみんなからちょうど見えない砂山の影で砂漠と私のセルフィー写真を撮り(←地獄)
ひとりでも楽しく過ごせました。ただし、飽きるのは早い。笑
ラナ達がご飯を作っている木陰に戻って料理をしているのを見学。
少年がいないなって思っていたら薪をひろってきたみたいだった。
砂漠はとても乾燥しているから、よく燃える木が結構そこらじゅうに落ちている。
ラナの料理がすごく美味しいんだ!インドインドしてなくて。
砂漠で過ごす時、水の確保がとても重量。来る途中に井戸で汲んだ水を使います。水はたぶん2Lくらいのポリタンク2つ分。
これで昼ごはん、夕ご飯、次の日の朝ごはんをまかなうとなると洗い物にもそんなにたくさん水を使うことができません。
ではどうするか?砂で洗います。
さすが砂漠!これがキレイか汚いか、私にはわからないんだけど特に死ぬほどお腹壊したわけでもないし郷に入っては郷に従えです。マイペンライです。
ご飯を食べたら3時までお昼寝木の陰に布団引いて寝てたんだけど長時間の滞在で日陰がどんどん移動していきその度に布団を少しずらしながら昼寝。熱くて目が冷めたら自分が完全に日向に出ていたりとか。大自然お昼寝です。
私達のまわりをヤギがウロウロしていてチャパティー盗んで逃げていったり。ほどほどにハプニングがありながら。
すごく慣れてて近くまで寄ってくるけど、こいつらホントにかわいくないな!(顔が)
3時になったらラクダ使いの少年がどこからともなくラクダを連れて帰ってきた。
休憩中の3~4時間、ラクダは放牧されて自由にその辺で草とか葉っぱとかを食べています。前足を縛られているのであまり遠くにはいけないようになってはいますが、
いなくなったりしないんだろうか・・・
再び出発、今度はすぐ近くの村によって行くらしくラクダには乗らずに歩いて移動。ラクダの手綱を持たせてもらって移動。
この時私は気がついてしまった。乗って移動するより歩いて移動したほうが楽しいってことを。キャメルサファリの根幹を揺るがす事実を頭のなかから打ち消して気が付かないふりをすることにした。
村に着くと井戸でラクダに水を飲ませて、それからそこに住んでいる人たちの家に案内してもらった。
家に入れてもらったけど、明らかになにかよこせっていうのが目に見えていて、何かくれと言う割に写真撮って良い?って聞くとそこの子供がNO!とか言ってきたり、かと言って何かを見せてもらうわけでも説明されるわけでもなくなんか嫌になって家の外に出た。怒ったとかそういうのじゃなくて、なんか切なくなってしまった。
まあ、そこの家の子供がそういうのも分かるんだよ。たぶんなんかくれって言えばなんかくれる人がいっぱいいてそれが家族にとってのお金を稼ぐ手段なのかもしれないし。一応ツアーできてるんだしなんかもうちょっとどうにかならないの?って思わなくもないんだよね。で、
そしたらラクダ使いの少年が
「どうしたの?家の中見せてもらわないの?」
「うーん、なんていうか写真はだめって言うしそれでいて何かちょうだいって言ってくるし、あげるものもないし少し嫌な気分になっちゃった」
「そうなんだ。僕の写真は撮ってもいいよ!ほら、僕の写真撮って!」
そう言ってラクダの前でポーズを決めてくれる。それでもう1枚撮ってと声をかけてくれる。
少年、良い子すぎるでしょ!!もうおばちゃんはキミのことが大好きだよ。
しばらくしたらスペイン人カップルたちも家から出てきて、そこからラクダに乗り砂漠を進む。
午後の部、私は既に砂漠の景色に飽きかけている。笑
砂漠は十分に非日常ではあるけど、どこも似たような風景なので。
村を出てしばらくすると日が傾き始め日没ギリギリで今日の野宿ポイントに到着。
複数の人のブログにラクダに乗るとお尻が痛くなるって書いてあったけど、私は特に痛みを感じたりはしなかった。人よりもお尻の肉が多いからだろうか。それともクロントムで買った自転車クッションパンツがいい仕事をしているのか(かなり作りがちゃっちいけど)。
ラクダから降りるとおじいさんが小屋から出てきてラナたちと一緒にごはんを作り始めた。
ラクダは荷物をおろしてもらってまたネコみたいに砂に背中をこすりつけゴロゴロしている。相当疲れたんでしょう。背中の私が重たかったから。
とりあえず目の前で沈もうとしている夕日の写真をとるため丘に登ってカメラを構える。なんか、もたもたしている間に夕日が沈んでしまった。
ここが私が夕日を眺めていた基地
日が暮れたところで本日の晩御飯。
村からアルジュンのおじさんが救援物資のビールを持ってきてくれた。スペイン人カップルにビール買ったよ!飲もうぜと声をかけると「今禁酒してるんだ」と衝撃の言葉をもらいていねいに断られてしまった。
仕方ないので一緒にご飯食べてるラクダ使いのおじさんにビール飲む?って聞くと、「もちろんだよ!ありがとう!」と返事をもらいおじさんと2人でビールを飲む。よかった。おじさんにまで断られたらめちゃ切なかったよ。助かった。
ご飯を食べを割るとラナが布団をひいてくれた。それがさ、寝袋とかじゃなくてホントに布団をそのまま砂の上にひいて毛布が1枚渡されて、なんというかギャグみたいな寝床なんだよ。写真は翌朝撮ったやつ。
で、地面に直接布団をひいただけだから地面をはうフンコロガシがたまに布団に上がってきたりとか!!!最高でしょ!!毎日は嫌だけど。
たぶん村が近いんだと思うけど、一応電波も入るみたいでラインとかチェック。
「おい、携帯使うのは最小限にしておけよ。蚊が寄ってくるから。」
ラクダ使いのおじさんに軽く注意される。なるほど、そんな砂漠の掟があったとは!
もうあとは寝るだけになったのでみんなから少し離れた丘の上で三脚を立てて星空の写真を撮った。
これ!ホントはもっとたくさん星が見えるんだけど、私のカメラ技量ではこれが限界。
みんな、ぜひ自分の目で見に行ってみてください。
何枚か写真を撮って就寝。
5日目終了
・・・おまけ
夜はそこそこ冷えるけど布団をかけていたら全然問題なし。
ただ、私はこの旅の始まり当初から喘息気味な咳が出ていて、寝転がっていると咳が止まらず、一度目が冷めてしまった。咳が止まらない。そして眠れない。
まわりはほとんど音がなくて。シーンとして静かで、少し距離をとって布団をひいているとは言えみんなに申し訳なかったです。みんな起きてる素振りは見せないけど、絶対気にはなってると思う。
咳を止めて眠る努力はしたんだけどもうどうにもならない。
仕方ないので、リュックから一眼レフを出してまた星空の撮影をすることにした。
たぶん向こうの明るいところが村なのかな。
咳を我慢しつつ星空の撮影を続けます。
そうこうしている間に地平線の向こうからゆっくりとライトの光が近づいてきます。
車のライトみたいに地面と平行にすすんでくるのではなくて、たぶん誰かが手に持って歩いているようで、ライトが大きく揺れながらこちらに近づいてきます。
時刻は12時過ぎ、こんな真夜中にこんな砂漠の真ん中を徒歩で移動してくる人っていると思います?
普通いないですよね?なに?盗賊?
私以外にはだれもナゾの訪問者には気づいていない。
横では私に背を向けて寝ているラナ。
少し距離をあけてスペイン人カップル。
これはラナに知らせるべきなのか。
でも、そもそもここじゃなくて何処かに向かう関係のない通行人Aかも知れないし。
何処かに?それってどこ!?こんな時間に!?
とか考えていたけど結局ナゾの訪問者はこっちに向かって歩いて、
そして私に声をかけてきた。↓これその人影
「大丈夫?咳きこんでるみたいだけど。」
英語のしゃべれるインド人のおじさんだった。
「!?・・・あ、大丈夫です。」
「熱とかあるのかな」
「いや、この咳は熱があるとかじゃなくて、ここに来る前からこんなかんじなので大丈夫だとおもいます」
「そうか、ならよかった。キミが咳しているのが聞こえたから心配して来てみたんだよ」
「そうなんですか。ありがとうご・・・・ゲホゲホ」
「おお、大丈夫かな。夜は冷えるから時々体調を崩す人もいて。・・・心配だね。」
枕元にすわって心配そうにこちらを見ているおじさんと、心配ないよ!大丈夫だよ!ってつたえたいけんだけど私の意志に反して咳は止まらず、おじさんはおじさんで心配ではあるけど薬を持っているわけでもなくただただ心配そうに見ていた。
ありがとう。でも若干気まずい。5分くらいすると若干マシにはなってきて、おじさんも引き上げるタイミングはココだと思ったらしくて、
「大丈夫かな?もういくね。」
といって帰っていきました。
地平線の向こう(とはいっても砂の盛り上がったところのむこうがわなのでたぶん5、600Mくらいだと思う)まで響く私の咳、どんだけ迷惑なんだ。
仰向けに寝っ転がっていると視界全てが星空で眠るのもったいないなって思いながら眠りにつきました。
私のやりたかった「30歳の誕生日に砂漠で星を見ながら野宿する」は、1日遅れではあるけどきちんと達成されたのでした。
本当に5日目終了。