シロちゃんが死んだ
こんな事をブログに書くのもどうなのだろうとちょっと自分でも思うんですが、猫を飼い始めてTwitterなどで色々な方から猫に関するアドバイスを頂き、たくさんコメントも頂いていたのでこちらでご報告させていただこうと思います。
2018年11月22日朝9時、シロちゃんが死にました。
私はもう1年くらいシロちゃんと暮らしている感覚でしたが、私がシロちゃんと暮らし始めてまだ3ヶ月半ほどしか経っていないとさっき気がつきました。
シロちゃんはもともとクロントムにいた野良猫で、8月5日に放っておくと今日明日中に死んでしまいそうだったのを保護して病院に連れていきそれから一緒に暮らしていました。
シロちゃんは猫白血病(felv)にかかっていました。
猫白血病は猫から猫へうつる病気で、免疫力の強い大人の猫であれば一度猫白血病にかかっても猫白血病が治ることもあるそうですが、シロちゃんのような子猫では治る確率は低く、猫白血病ウイルスを一定期間内に自力で追い出せなかったら、もう治ることはないようです。
私はシロちゃんを生まれたばかりの頃からずっと見ていて、兄弟の中でも特に体の弱い、常に体調の悪そうな猫だったので猫白血病が完治するのは難しいかもしれないなと思っていました。もちろん治ってくれることは祈ってはいたけど。
猫白血病の猫は免疫力が他の猫に比べて低くなってしまい、別の病気にもかかりやすくなってしまいます。猫白血病にかかって3年以内に死んでしまう猫も多いようで、きっと5年や10年生きられる猫ではないだろうと思っていましたが、一度死にかけたシロちゃんはここからがロスタイム。たとえ2年や3年だったとしても私が大切に育てようと思っていました。
保護してから1週間色々な病院をまわって2度の輸血をしてもらい、なんとか命をつないだシロちゃんは、どんどん元気でおてんばになっていきました。
どうやってそんな高いところ登ったんだ!!っていうような場所に登ったり、家中を走り回って遊んでいて本当に元気に暮らしていました。
ですが2週間ほど前から寝ていることが多くなり、ご飯もどんどん食べる量が少なくなっていきました。
熱が出ていたのでこれが原因だろうと解熱剤を打ってもらって1度は元気を取り戻しましたが、前よりももっと状態が悪くなりました。
FIPはどこの猫にもいるようなウイルスが突然変異を起こしてなる病気だそうで、かかってしまうと絶対に完治しないそうです。また10日ほどで亡くなってしまうことが多いそうで、シロちゃんも1日毎にどんどん弱っていきました。猫白血病で免疫力が低下しているのでそれもFIPにかかってしまった要因の1つだろうと言われました。
最後は神経が麻痺してしまったようでまっすぐ立っていられずぐるぐると揺れる、ご飯が食べられない、肺に問題があるようで呼吸が困難など、本当に見ているのが辛かったです。
3ヶ月前に輸血してもらった病院にまた入院させてもらって治療をしてもらっていましたが、
「もうここから回復していくことはないしこの病院は夜は誰もいなくなってしまうからシロちゃんの最後にあなたが立ち会えないかもしれない。家に連れて帰る?」
と言われ、私も誰もいないところでシロちゃんが一人死んでしまうのはあんまりだと思って連れて帰ることにしました。
シロちゃんと私はただシロちゃんが死ぬときを何もせずに待つことになりました。
家に連れて帰って丸1日経った日の夜、呼吸困難でずっと苦しそうで、見ていられなくなり、かかりつけの病院に連絡すると先生にどこか近くの病院で酸素をあげるように言われました。
病院を何軒かまわりましたが、夜も私がつきっきりでいられるところはなく、私はシロちゃんをおいて翌朝また来ることになりました。本当はずっとついていてあげたくて家に連れて帰ったけど、もうこの呼吸の状態がいつまでも続くのはかわいそうで、明日まで生きているかもわからないけど、少しでも楽にしてあげたいと思いそうすることにしました。
翌朝9時病院に行って酸素室のシロちゃんを見るともう呼吸はしていないようでした。
先生が急いで聴診器をあて微かに鼓動がつづいているので蘇生しますか?と心臓マッサージをはじめましたが、もうやめてもらうことにしました。
やっとしんどいのが終わるのに、またこっちに引きずり戻すのがかわいそうだったからです。
最後、シロちゃんが私がいることがわかっていたかどうかは分かりませんが、シロちゃんは私の腕の中で亡くなりました。
まさか、こんなに短期間でこんなに大きな病気に二回もかかるなんて、本当に不運だなと思います。
もしかしたら3ヶ月前に助けなかったほうが穏やかに死ねていたのではないかと思ってしまいました。
私は猫が大好きでしたが、シロちゃんを飼い始めてもっと猫が好きになりました。
本当にシロちゃんが私になついてくれていたのが分かったし、私もシロちゃんが大好きでした。
でも、別れが辛すぎる。
本当に別れが辛すぎる。
どうせ保護するんだったらもっと早くに保護してあげればよかったという後悔ばかりです。
早く保護していれば猫白血病にもかからなかったかもしれないし、そうしたらFIPにもならなかったかもしれないし、少なくとももっと長生きできただろうから。
もしまた生まれ変わっても私のところに来てくれたらいいなと思いながら、私はシロちゃんとお別れをしました。