インドのバスは結構過酷!? ひとりぼっちインディア04

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これまでの話

30歳になる瞬間を砂漠で満点の星空を見ながら過ごすためにデリーからジャイサルメールという砂漠の町を目指して移動中。ワンピースのアラバスタ王国のモデルになったジョードプルに滞在中。そろそろジャイサルメールに移動しようかというところ。

旅の目的↓

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 前回の話↓

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 1日目↓

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そこそこ長めに旅行をしていると毎日フルで動き回っているわけではない。

それが今日。今日はジョードプルから砂漠の町ジャイサルメールまで6時間のバス移動。
特に何も起こらない、ただバスに座って移動していくだけのバッファータイム。
キレイなお花の映像を御覧ください!!というような箸やすめ回です。
 
朝チェックアウトしようとすると1泊いくらだっけ??食べたものコレであってる??とお兄ちゃんに聞かれた。
他力本願すぎ!!私が悪いやつだったらどうするんだよ!そこちゃんとしよー笑
 
ジョードプルからジャイサルメールのバスは町外れのターミナルから出ることになっていて、前の日にホテルのおばちゃんに頼んで予約しておいてもらった。300ルピー。
リキシャも手配しておくからと言われて、迎えに来てもらったリキシャに乗っていったんだけど、200ルピーだった。
リキシャ高くない!?だって、6時間のバスが300ルピーだよ。15分のリキシャ200ルピー?
めんどくさいから何も言わなかったけど、ホテルのおばちゃんがいないからリキシャの運転手がふっかけてきたんだと思われる。

バスターミナルに到着。
時間がなくて朝ごはんを食べそびれていたのでバスターミナルの前の小さな商店でクッキーを買ってバスに乗り込んだ。
私の座席は8番。
椅子に番号なんて書いていないので、8番どこって聞いたら4列目!とだけ言われて右?左?とおもいつつ開いている通路側の席に座った。
隣には無愛想なお兄ちゃんが座っていて時折貧乏ゆすりをしていてなんとなく目を合わせてはいけない気がしている。

インドのバス(今回乗ったバスだけかも)は少し変わっていて進行方向に向かって右側が一般的にみんながイメージする2つずつシートの並んだ座席。通路挟んで左側が2×3列分使った小部屋みたいなのがあって、そこがスリーピングシートになっているみたいだった。
さらに右の座席の上も左のスリーピングシートの上もどちらもスリーピングシートになっていて全く無駄なスペースがない。
それでね、私は座席じゃなくて寝っ転がれるスリーピングシートがいいな~宿のおばちゃん教えてくれれば少々高くてもそっちにしたのに~って思っていたんです。思っていたんですけどね!
出発間際になって明らかにキャパ以上の人が乗り込んできて、あのスリーピングシートの小部屋にどんどん人が入っていくんですよ。
つまりあのスリーピングシートはひとりにつき1つが割り当てられているものではなくて、座席のチケット購入していない残りの人がどうにかしてそこに入らないといけないっていうスペースなんです。
1つの小部屋に8人とか、それ以上みんな小さくなって座っていくのを見ていて、
座席のシートで良かった・・・と心の底から思いました。
 
出発した瞬間はなんとかみんな小部屋におさまって座れていたんだけど、途中から乗ってくる人はほとんどみんな立ちっぱなしだった・・・
過酷すぎ。だって6時間近くだよ?たまに降りる人もいたけど、乗ってくる人のほうが多かったからずっと満員の中で立たされていてかわいどうだった。
 
基本的にトイレ休憩はなし。停車しても人が乗ったり降りたりする短い時間停車しているだけ。
みんなトイレ行きたくなったらどうするのかすごく不思議だった。
だってみんながみんな6時間我慢できないでしょ?
 
たまに5分くらい停車することがあって、
そうするとバスのまわりに水とかアイスとかお菓子を持った人が集まってきて窓の外から売ってくれるんだけど、バスの窓けっこう高い位置にあるからお金や商品投げあっててそれがすごく面白かった。
私も水を買ってみたけど、ちゃんと封がしてあったし、値段も適正価格で普通に普通の物を売ってました。
 

その短い5分の停車で、誰も外には出ない中私の横に座っていた貧乏ゆすりのインド人兄ちゃんが果敢にも外に出ていった。
リュックはあるから何か買いに出ただけだと思うんだけど、通路に立ってる人たちが「そこ空いてる?つめて!」と声をかけてきて、
「いや、ここは人がいるんだよ。」
とリュックを指差して兄ちゃんの座席を死守することに成功。
しばらくすると兄ちゃんが戻ってきてなんかとりあえずホッとした。
 
兄ちゃんは席につくと、ほら、これと私に包を渡してきて中はカレーパンだった!

今まで一言も会話してないのになんだよ!ツンデレかよ!
てかあれ、これなんだかデジャブだなって思ったら、
 
4月に行ったミャンマー旅行で隣のEXILE風の兄ちゃんがとうもろこしくれたやつだ!
 

あれ、この人もしかしてミャンマーEXILEか?って思ったけど全然違う人だった。笑
どこの国にもいい人はいるんだな~
 
インドと言えば座りきれなくてバスの上に乗る人出はないですか?
6時間ずっと窓の外見ていたけど、案外そういうバス少なくて、
6時間で2度だけでした。最近はないのかな。
それか、メディアが故意に切り取ったシーンをそれが日常と思っていただけなのか・・・

 
6時間経ってやっとジャイサルメールに到着。バスターミナルにつくとバスに乗っていた唯一の外国人の私にリキシャが群がってきた。
「おまえなに人?日本人?じゃあトーキョーパレスだな。よし行こう。100ルピーだ。」
とかそれぞれが勝手に話をすすめて来ていたんだけど、地図見たらトウキョウパレス100メートル位で100ルピーは絶対ふっかけてきているし(というか、そもそもリキシャに乗る必要ないし)何が本当か分からないので大丈夫ごめんと言って走って近くの食堂に入った。
逃げるように入った道端の食堂はあまり外国人が来ないみたいでふわっとしたおじさんがメニューを渡してくれた。
おじさんのオススメのインド料理を頂くことにした。
 

今日一日カレーパン以外ほとんど何も食べていないのに全くお腹がすいていない。
もしかして私体調悪い?と思いながらインド料理を食べていたんだけど、
やっぱり半分くらいしか食べられなかった。
ご飯すごく美味しかったんだけど、なぜか食べるきにならなくて、
 
食べてる間ずっと世間話していたお店のおじさんに、
「ごめん、本当に美味しいんだけどお腹いっぱいになっちゃった」
って謝って残してしまった。
「ああ、いいんだよ。インド料理はヘビーだからね」
確実におじさんはその体型で女子ぶるな!って思っただろうけど、たぶん私は本当に調子悪いんだと思う。
 
残してしまったけど、変わらずカンジの良いおじさんで良かった。
 
さて、食堂をあとにするとリキシャもすっかりいなくなっていました。
街の入口に向かって歩いて行く。
おお!建物なんかを見ても砂漠の村っぽい!

とりあえず日本人がみんな行くトウキョウパレスに向かうことに歩いて5分。やっぱさっきのリキシャぼったくりだったな。
トウキョウパレス繁忙期でドミ以外空きがなくて、しかも一番安い部屋が1泊1500ルピーとかだった。
私そんな長期旅行者でもないし、もういい歳なのでちょっとドミは・・・と断って外に出た。断ってからもホテルのおじさんはかんじよくて味噌汁あるけど飲んでいく?って言ってくれたんだけどさっきご飯食べたばかりだし、なんかちょっと調子悪いしで断って次のホテルを探すことにした。
地球の歩き方をみると城の内側にゲストハウスがたくさんあるみたい。私は城の外側にいるから門から内側に入っていく必要がある。
歩いて城内に入ろうと思うんだけど入り口がわからなくて迷子になる。
そこにリキシャが現れて声をかけてきた。
「どこいくの?」
「パラダイスってホテル」
「ああ、そこなら知ってるよ!ただ城の門までしか行けないからそこから5分位歩いてね。50ルピー。」
「わかった。でも部屋がなかったら悲しいから私の電話でパラダイスに電話かけてみてくれない?」
「OK・・・部屋あるって!城の門までバイクで迎えにきてくれるってよ!良かったな!」
「わかった!じゃあお願い!」
リキシャに乗って気がついたけど私は門とは真逆の方へ歩いていたみたいだった。それはいつまで経ってもたどり着かないよ!!
それでリキシャのおじさんに送ってもらってたら、
「パラダイスにして正解だよ。あそこはの主人はヒンドゥーだ。トウキョウパレスの主人はイスラム教だからよくない。」
おっと、よくわからないけど宗教的な話が始まってしまった。正直な話私はよくわからないからへぇ~とだけ相槌をした。
そのイスラム教徒(らしい)の主人と話をしたけどすごく丁寧ないい人だったように見えたし、本当に宗教のことだけでケチつけてるんだと思うんだけど、私は悲しい気分になった。たぶんリキシャのオヤジに悪気はないんだけど。リキシャのオヤジ自体も悪い人ではなさそうだし。
 

門に着くとホテルの人が待っていてくれて、そこからバイクでホテルまで送ってもらう。ゲートを入ると石畳だし土の壁だし、何かのテーマパークに迷い込んだようなワクワク感があって、急な坂道をバイクでどんどん登っていく。

坂を登りきった広場から一本道を入ったところにパラダイスはあった。入り口を入ると中庭がオアシスみたいですごく雰囲気がいい。

2つ部屋を見せてくれて
1階窓なし。トイレ・シャワーは部屋の外 500ルピー
3階眺望good! トイレ・シャワー部屋の外 600ルピー
 
600ルピーの方の部屋にしてもらった。
ジョードプルの2倍近くも払うのにシャワーもトイレもついてなくて物価の高い街なんだなって思った。
 

翌日キャメルサファリに参加する(予定な)ので1泊だけさせてもらうことにした。
なんだかすごく頭痛がする。
多分疲れているんだと思う。
 
憧れのジャイサルメールに到着して本当は街を歩いてまわりたいんだけど、おとなしく眠ることにした。
 
4日目終了。